■風姿花伝より
おはようございます東讓です。
昨日に引き続き世阿弥の教育法を紐解いていきます。
後編は、
社会に出てから道の歩み方といえます。
社会人の方、
並びに経営者、管理者にオススメです。
では早速
紐解いていきましょう。
24~25歳
初心忘るべからず、
初心とは子供の頃でなくこの時期をさします。
身体が大人になり、
初めて一人前のコトができる。
すなわち芸のはじまりがこの時期です。
大人として初めて世間に認められるこの時期、
お笑い芸人の一発屋ではないですが、
物珍しさと新鮮さで世間を騒がす可能性のある時期。
気をつけなければならないのは、
それがホンモノの成功(芸)ではないというコト。
つまり、
「まことの花ではない」
物珍しさからくるかりそめの魅力にすぎない。
ここで初心を忘れず、
慢心しないコトがまことの花に通じる道と言えます。
新社会人に対する教育原則が
この講に見て取れると思います。
34~35歳
芸事の全盛期。
正しい修練の道を辿った者であれば、
必ずや一流の名声を手に入れらる時期。
自分の伸びしろはこの時期までと知るべき、
この時期までに名声を得ない者は花を極めるコトはない。
ある意味、
強烈なメッセージですが、
これは能の世界のみのコトと理解すべきと思います。
多くの画家が、
老年期に傑作を残し、
太公望が老年になり、
世に出るコトがあるように、
これは、業種によるものと考えます。
ただ、目安として、
現代になぞらえた場合、
44~45歳がこの時期に当たるのではと考えます。
44~45歳
肉体的な衰えが隠しきれないこの時期、
年相応の演目を選び取らなければならない。
すなわち己をよく知るべき時で、
今できる最高のパフォーマンスを認識する時期である。
その意味において、
花として名人としてのありようがある。
この後、50歳過ぎまで
世阿弥の芸の道しるべが記されています。
特殊なケースを除き、
おおよその人は社会に出て、道が始まります。
大学や大学院を卒業する20代前半、
この時期を初心と定めた世阿弥は現代人に優しい。
幸い、日本は世界一の長寿国。
40の手習いと言われるように、
いつからでも、始めたその年を初心とし、
自分なりに道を切り開けるのが現代です。
慌てず、焦らず、
ひたすら自分の道を追求する。
後編は子育てではなく、
自分自身の道しるべでした。