2019年1月2日。

皇居一般参賀のバスツアーに参加した。

地元からはバス3台、県トータルでは15台、ツアー会社トータルでは110台が参加したそうで。

 

06:50に集合場所から出発。ゴー!!

一路、東名高速を東に。

道中、二回の20分休息があった。

ひとつめは沼津の愛鷹パーキングエリア。

ふたつめは海老名パーキングエリア。

東名でも屈指の車両収容能力と店舗数だ。

広すぎて何処に停めたかわからなくなることもあり、自身は滅多に使わないが(笑)。

天候は快晴。やや風はあるも穏やかな気候であった。

 

支給された赤飯弁当は海老名P出発後に食す。

桃中軒は県東部地域の老舗弁当屋。

駅弁も手掛ける。

沼津の愛鷹Pで中継補給された。

たいては不味い相場の黒豆が意外に美味だった。おいしい

可不可なく、及第点のお弁当でございました。ごち

 

ルートを説明しておこう。

ツアー御一行様は、地図画像真ん中下の祝田橋付近で降車し、濠沿いを西に。

桜田門を抜け、正門石橋、二重橋を渡り、長和殿にて拝謁。

帰路は坂下門を抜け、帰路集合場所は楠正成像に、15:40。

大まかには赤線のルートとなる。(手書きでスンマセン)

 

東名高速のお決まりの渋滞で、祝田橋付近で降車が11:00頃。

 

11:17。

 

桜田門前。

 

本来ならここは皇城、江戸城。堀や石垣や櫓などの写真を撮りたいのだが。

 

団体御一行様の一員ではなかなか自由は効かない、

 

11:20。ここで行列の最後尾に並んだ。

前方に見えるテントは手荷物検査であることは想像ができた。

しかも、画像右手奥側からの人の流入も加わっている。

とにもかくにもこのままひたすら並んでいるしかない…

 

11:54。

宮内庁公式発表のスケジュール要綱では、
第1回 午前10時10分頃
第2回 午前11時00分頃
第3回 午前11時50分頃
第4回 午後13時30分頃
第5回 午後14時20分頃

とあった。

この時点ですでに第三回目は終了している。

とにかく状況がわからないというのが気持ちよくない。

じつは、この人海列の左側には、バリアフリー通路というものがあり、

車いす、ベビーカー、手荷物無しの者が通過できた。

 

12:17。

自分は手荷物はバスに置いてきたが、連れは手荷物がある。

自分だけ先に行っても結局はどこかで待つことになる。

スマホ同士で「どこにいる」「~にいる」の不毛なやりとりをしなければならないことを考えると、

一緒にいたほうがいい、という判断。

 

12:30。

手荷物検査テントの状況がようやくわかる。

中に支柱が三本あり、総計八か所で行っている。

ついでに書いておくと、カメラ位置が高いことに諸兄はお気づきだろう。

KK、身長は高め。加えてこの時は両手を挙げての高所撮影をしている。

 

12:39。

この待ち列は徐々に少しでも動いている、というわけではなく、

少し動いては止まり、少し動いては止まり、の流れだった。

どこか先の大元で堰き止めているような予感がした。

案の定、遥か前方の進み具合を連絡しあいながら、停止、再開を繰り返していた。

 

12:43。

セキュリティ・チェックポイント。

金属探知機による検査。

自身はジーンズの前ポケットに入れていた車のキーが探知対象で引っ掛かった。

このため連れと10数秒の差が生じてはぐれてしまう。

 

13:19。

セキュリティ・チェックポイントを過ぎると、1~8番と分けられた枠に誘導される。

自身と連れは4番だった。

この画像の時点で前方の連れとは推定7~8メートルほど差があるようだった。

お互いの位置を確認し、連れに、後ろにいるKKのところに移動するように連絡する。

前に移動は割り込みとなり非難されるが、後ろに行く分には咎められることはない。

 

横を見る。

橋方面を人波列がまさに牛歩のごとく進んでいる。

 

やけくそのパノラマカット(大)。

ただこの時点ですでに14時近く。

整列枠四番で足止めされている。

 

状況から、これ、どう考えても第五回の拝謁には間に合わない。
このまま待って進んでも、誰もいない長和殿をのろのろと素通りして、はい、お帰りはこちら!、となるだけとなる。

 

ツアコンさんに電話した。

「状況から、14:20の五回目にはどう考えても間に合いませんし、帰着集合の15:40にも間に合いませんよ」
「未確認情報ですが、15:00の回があるようです。そのまま待機して誘導のとうりにしてください。
あと、集合時間は一時間延長の16:40にします」

見るからに若いツアコンさんであったが、状況対応力はあったようだ。
情報収集の根回しもナイスだ。

 

新聞 ここで、記録として状況を記載しておこう。

じつは記事写真のとうり、三方向からの人海集団があり、相互交互に列を開放して進ませていたのだ。

KKがいたのは、画像の上側(実際には南側、桜田門方面)。

1~8番の枠で構成されていた。

画像左側(実際には東側、馬場先門方面)、これも1~8番の枠。

画像下側(実際には北側、和田倉門方面)、1~16番の枠。

朝日新聞の記事より。

 

ヘリが何台も頭上を周っていたから空撮をしているとは思っていた。ヘリ

こうやって見てみると、呆れるほどの圧倒的な人海だ。

例えるなら、ナポレオン戦争時代の隊列~流れのようだ。フランス

 

時計を進めよう。

14:44。

 

14:47。

正面から撮り損ねたが、皇宮警察官の方。

赤モール入りの独特な制服は結構カッコ良いです。

(写真撮っているひと、多かった)

 

14:49。

伏見櫓。

 

14:50。

ようやく西の丸玄関門に。

 

14:51。

長和殿広場に突入するも、もはや絶望的ともいえる人塊で埋め尽くされている。

画像左側、長和殿に近いほうは人の流れが全くない。

恐らくは、前の回、前々回の人間が居座って動いていないと思われた。

(自分ならそうする)

うしろから流入する人海の流れに押される。

このまま直線的に進んでは直行で出口に押し流される。

少しでも左の長和殿側に割り込むように流れ進む。

 

15:00。

定位置を確保する。

一眼レフカメラを持った者や、背の高い者、旗を持った者の前は避ける。
自分が撮影する時の障害となるからだ。

(そういうKK自身が周囲からは一番の撮影障害=●ソ邪魔なヤツだったのよね、大笑)

 

15:05。

陛下たちが「お出まし」された。

歓声が沸き上がる。

ここからではおぼろげな人影でしか認識できない。

 

しかし、確実に陛下たちがいることはわかる。

手を挙げて振る動作もわずかながら見える。

 

お言葉を読み上げているところ。

大歓声に揉み消されてよく聞こえない。

カメラの倍率を上げる。

とにもかくにもシャッターを切る。

 

「全然見えない~!」小柄な連れは悲痛な叫びをあげる。
スマホカメラをズームにして、連れに見せる。
双眼鏡代わりだ。
連れの周囲のオバハンたちも見入っていた。

 

「すいません、陛下の写真撮ってもらえますか?」
斜め後ろのご婦人に請われた。
「片っ端から撮りますよ。いい奴をあとで選んでください。失敗してたらゴメンナサイで」
十数カット、シャッターを切った。


自身の斜め前に新興神道系某教団の方がいて、待っている間から旗をずっと高く掲げていた。
「●●教さん、その旗、邪魔なんだよね。下げてくれない?」
「おい、うしろが迷惑してんだよ。旗、下げろや」

非難轟々となる。

これまでの寒空の中の過酷な待ちもあり人々の苛立ちの矛先となってしまったようだ。


しかしながら、教団さん、陛下が現れると万歳を大音声で絶叫し、旗を高々と掲げる。

 

15:09。

最後のご挨拶。

このあと、陛下御一行は退出され、ブラインドが遮るように降りてまさにシャッタアウトされた。

 

その後は、左右両サイドの大モニターから映像が流された。

場内アナウンスでは「本日のものではない」、とは言っていたが。

 

秋篠宮妃殿下,眞子内親王殿下、佳子内親王殿下。

 

秋篠宮両殿下。

秋篠宮妃のドレスの青色が同じことから、恐らくは一回目、二回目の撮影映像かと想像される。

 

自身も知る由は無かったのだが、最終的には計七回の「お出まし」があったそうである。

第1回 午前10時10分頃
第2回 午前11時00分頃

第3回 午前11時50分頃

第4回 午前13時00分頃(30分前倒し)
第5回 午後14時20分頃

第6回 午後15時00分頃

第7回 午後15時30分~(推定)


のちの報道では154800人の参列者とあった。

外国人観光客も極めて多かった。

ニッポンカンコーのひとつなれど、日本という国がこういうものである、というのを感じてもらうにはいい機会であると思う。

 

承知の上で訪れたが、なかなかタフな参賀参加であった。
約四時間待ち。
ディズニーランドのように、長時間待っても次に楽しいことがあるわけでもない。
列に並んでしまうと移動は効かない(移動=離脱)。
並びのルート上にはトイレも無い。
女性には過酷な列並びであったであろう。
この日は朝からの晴天好天で風も少なかった。
雨や雪なら、さらに厳しい状況になるだろう。


自身は「陛下、ありがとうございます」と声にした。

訪れた大人数を鑑み、わざわざ再登場してくれたのだ。

 

語弊の無いように書いておくと、
自身は、今の天皇陛下、人物・人格は純粋に尊敬に値する方である考えている。
象徴天皇という存在を模索し、実践されてきた。
国民が求める平和の象徴たる姿を体現されてきたのだ。
尊敬できる人物を一目見たい。遠巻きでも点でもいいから、一度見てみたい。
たまたま日本国民として生まれ育ったという因果もある。

それが、一般参賀参加の理由。

 

最後に、これはあくまで紀行文。

 

旅の一環、旅日記。

 

細かいヤボなことは、言いっこ無しでね。よろしくよろ

 

2019 皇居一般参賀 2/154800の[紀行文]、完。

(下記は一月三日の朝日新聞記事より)