こんにちは。
きょうの愛知県は、雨。
桜も散りそうな様子。つぎはサツキが楽しみです☆彡
JRAの発表によりますと、フラワーパーク(牝・32歳)が、4月6日(土曜)に永眠したとのことです。サラブレッドの32歳というと、人間では120歳に相当するそうです。まさに「大往生」ですね。
1998年から繁殖入りし9頭の産駒を残して、2013年の出産を最後に繁殖牝馬を引退。
北海道沙流郡平取町のスガタ牧場にて繋養され余生を送っていました。
余生を過ごしていたスガタ牧場(北海道平取町)では「とても賢い馬でした。体がすごく柔らかくて、削蹄をする時でも脚が軽かったです。無駄なことをしないし、馬同士でもめることもない。21歳ぐらいで元気いっぱいの時に牧場に来て、病気もせず最後まで手がかかりませんでした」
熱心なファンからは、青草やリンゴ、ニンジン、お守り。誕生日にはメッセージカードなどが届いていて、最後は起立できなくなり、馬房で天寿を全うしたそうです。
2度の骨折を乗り越えてデビュー
デビューは1994年秋に予定されていましたが、骨折しました。
6ヶ月間を休養に費やしたものの、さらに復帰調教中に再度の骨折が判明し、
デビューは予定より1年ずれ込んだ1995年の秋となった
ギリギリのタイミングで新潟未勝利戦に間に合ったが10着。
しかしその後は力を発揮し、順調に勝ち上がった。
翌1996年石清水Sは距離、陽春Sはエイシンワシントンに阻まれるも、シルクロードステークスで重賞初勝利した。
デビュー7か月でGⅠ馬に
5月、一気に高松宮杯(GI)に挑戦。ヒシアケボノ、ナリタブライアンに次ぐ3番人気に支持され「短距離のスペシャリスト対三冠馬」という図式が注目をあつめた。
レースは前半3番手で先行し、直線で抜け出してからは後続を突き離し、2着ビコーペガサスに2馬身半の差を付けて優勝。デビューから7カ月余りでのGI制覇を果たした。
第26回高松宮杯(G1)
【成績詳細】
スプリンターズS
エイシンワシントンVSフラワーパーク
そして、秋のスプリンターズステークス(GI)
それまで1勝1敗のエイシンワシントンと対決します。
1996.12.15 第30回スプリンターズS(G1)
フラワーパークとエイシンワシントンが激闘を演じたレース
1996年、スプリンターズステークス。
「もしも」が禁句とされる勝負の世界で、
それでも「もしも」の誘惑に駆られる瞬間がある。
「その馬の鼻があと1センチ高かったら」
~2013年、JRAスプリンターズステークスCM
【レース】
レースではいつものようにエイシンワシントンが軽快に逃げ、マークする形でフラワーパークが2番手を追走しそのまま直線へ。
直線は完全に2頭のマッチレースになり、エイシンワシントンにフラワーパークが並んだところがちょうどゴール板。
写真判定でも判然とせず、長時間の協議の末、僅か1cmの差(公式発表ではハナ差)でフラワーパークの勝利が決定し、エイシンワシントンは無念の2着。
これがその時の「ハナ差写真判定」の画像。ほとんど同着。
【手前がフラワーパーク】
この勝負は、名勝負としてJRA-CM〈ザ・レジェンド〉に残っています。
JRA 2013年CM 【The LEGEND】
00:03 メイセイオペラ「英雄は東北から来た」フェブラリーステークス
→00:31 テスコガビー「後ろからは何も来ない」桜花賞
→01:01 ディープインパクト
「こんな馬が存在していいのか」「奇跡にもっとも近い馬」春の天皇賞
→01:31 ウオッカ「オークスを選ばずにあえてダービーを選んだ牝馬」
「誰も行かない道をゆけ。茨の中に答えはある」ダービー
→02:31 ビワハヤヒデ「愛されるから強いのか。強いから愛されるのか」宝塚記念
3:01 フラワーパーク・エイシンワシントン 1996年スプリンターズステークス
→ 「その馬の鼻があと1センチ高かったら」
【レース動画】
第30回スプリンターズS(G1) 中山1,200m芝
【参照】
その後、エイシンワシントンは故障のため種牡馬入り
エイシンワシントンは 現役を続行しましたが 調教中に故障。結局 スプリンターズSがラストランになってしまいました。その後 オジジアンの後継種牡馬としてレックススタッドにて供用されました
レース後フラワーパークは勝利がなく、繁殖入り
翌1997年の成績→6戦(4着4回6着1回8着1回)
【繁殖入り】
引退後は馬主の吉田勝己氏が経営する白老ファームで繁殖牝馬となった。
フィレンツェ 5勝(毎日杯4着)
ヴァンセンヌ・ディープインパクト産駒
デビューは快勝。しかし、2戦目の京都新聞杯で12着となった後に骨折が判明し、2勝目を挙げたのは4歳2月であった。同年春に右前脚屈腱炎を発症し、1年7ヶ月の休養を余儀なくされた。 5歳の秋(2014年10月)に復帰し、初戦を2着とした後、怒涛の4連勝で東京新聞杯を制覇。
ヴァンセンヌ競争成績
6勝(東京新聞杯優勝、安田記念2着)
2015年11月マイルチャンピオンシップ14着→種牡馬入り
ヴァンセンヌ:主な産駒
ロードベイルーフ(牡7) 新潟・アイビスサマーダッシュ2年連続3着
イロゴトシ(九州産駒/生産者:本田土寿)
昨年の中山グランドジャンプ(J.GⅠ)覇者
フラワーパークは二度の骨折を乗り越えて、GⅠを2勝。繁殖成績も良く、5勝をあげたフィレンツェと種牡馬入りしたヴァンセンヌ。そして孫のイロゴトシがGⅠ馬となりました。
そして引退後もファンから愛されて長生きしました。
まさに「大往生」ですね。
さいごまで御覧いただき、ありがとうございます。