ブログネタ:最後にレバ刺し食べた?
参加中
「レバ刺しの事はずいぶんと騒動になったな」
「あらそう。良かったわね」
「いや、食べられないんだから良くないと思うぞ」
「あら、そうかしら。もういっそ食べたいなら食べたら良いのよ」
「いや、それが出来ないから騒動になったんじゃないか。食べられないぞ」
「うるさいわね。レバ刺しがダメなら、違う名前で発売すれば良いのよ。【生肝臓】とか、【活きレバー踊り食い】とか【レ・馬刺し】とかにすれば良いんじゃないかしら」
「最後のは確実にレバ刺しじゃないと思うけどな。っていうかその商品自体がダメって言われてるんだし、名前を変えたって意味が無いと思うぞ」
「うるさいわね。だったもう胃とか腸とかと一緒にして【生内臓】として売ってしまえば良いじゃないの。ちょっとくらい混ざってしまってもそれはもう仕方が無いわ」
「仕方が無いで済まない事になったから騒いでたんだぞ!」
「うるさいわね。そうやって言葉で私の心を串刺しにしてどうするつもりなのかしら。レバーではなくてラバーを刺したとか言い出すつもり……って、何をくだらない事を言わせているのかしら。そんな言葉で食中毒を起こすと思ったら大間違いよ」
「僕は何も言ってないんだけど……でも好きな人には辛い決定だっただろうな」
「あら、そうね。でも国によって規制も違うでしょうから、海外へ行って食べれば良いんじゃないかしらね。今レバ刺しが食べられるとアピールすれば、日本からの観光客をたくさん呼び込めるんじゃないかしら」
「うーん、どうだろうな。それだけのために観光に行くだろうか?」
「あら、行くに決まっているわよ。今食べたらそれだけで話題になるものね。日本人は常に話題に飢えているから、レバ刺しを準備して待っていれば池の鯉みたいに食いつくわよ。空腹ではなくて他人との会話中に発生する空白を埋める事に必死だもの」
「な、なるほど。味とかよりも食べたという事実が重要なわけか。最後に駆け込みで食べた人達の中にもそういう人は多かったかもしれないな」
「ええ、そうね。普段は特に見向きもしないクセに、話題になるとか、もう食べられないと分かった途端に食べるなんてずいぶん身勝手ね。レバーとしても腹いせに当ててやりたいと思ったんじゃないかしら」
「いや、そうやって食中毒になったから規制されるわけだしな……って、レバーには意志もないだろうけど……でももう食べられないのは残念だな」
「あらそう。何やら新たな研究も始まっているらしいわよ。だからもしかしたらすぐに規制が解除されるかもしれないわね。閉店セールと同じで、規制すれば大勢が最後に消費するのが分かっているでしょうし、実は食肉業界が政治家の協力を得て一大キャンペーンをしただけかもしれないわ」
「なるほど。景気対策だとしたら恐ろしいな……ちなみにフライドポテトが規制されたらお前はどうするんだ?海外じゃ国民の肥満対策で色んな食事が規制される流れがあるみたいだからな。いつか揚げ物が対象に入る事もありえるぞ」
「あらそう。そうなったらもう食べないんじゃないかしらね」
「そっか。でも今までずっとフライドポテトだったから切り替えるのが大変そうだな。出来そうか?」
「さぁ、どうかしらね。問題は何を食べるかではないから大丈夫じゃないかしら。あなたがいるもの」
「うううっ、例え味が分からなくても、僕と一緒ならどんな料理でも楽しく食事出来るって意味か?感激だ」
「……違うわよ。そうなったら死ぬもの、って言ったの。他に食べるものが無いから仕方がないわね」
「何を食べるかは問題じゃないってさっき言ったばかりじゃないか!全く素直じゃない!」
「生クリックボタンを串刺しにしていってちょうだい」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
過去の会話一覧を表示する
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログRPG
第1章
第2章
小説【えすえぬえす】
電子書籍「えすえぬえす(パブー版)」
電子書籍「えすえぬえす(DL-MARKET版)」
「リクエストや質問
、待っているわ」