【会話ブログ】名前なんて皆同じだって構わないのよね | 【会話ブログ】

【会話ブログ】

ここは旧【会話ブログ】です。
新アカウントでお楽しみください。

友達に佐藤、何人いる?  ブログネタ:友達に佐藤、何人いる?  参加中


「同じ苗字の人がたくさんいるのってどうなんだろうな」

「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。ついにあなたの両親が離婚してしまったのかしら?しかもお母さんには既に再婚予定の相手がいるなんて、家族揃って節操が無いわね」

「別に僕の家は崩壊してないぞ!それに家族揃って、ってどういう意味なんだ!」

「うるさいわね。大声を出せば曲がった価値観がビックリして元に戻ると思ったら大間違いよ。あなたの両親はどうやら結婚も早かったみたいだし、あなただって入学早々私と……って、何を言わせるのかしら、みっともない。とにかく女たらしの男たらしの人たらし、どこから見てもみたらし団子みたいな3人家族じゃないの」

「どんな家族なんだよそれは……何か物凄く人聞きが悪い表現だけど、一つ忘れてもらったら困るのは、好きな人に対して一途って特徴があると思うぞ」

「あらそう。もし誰かを新たに好きになってしまったら今までの人間関係とか情とかは簡単に捨て去る事が出来るのね。二度と私に近寄らないでちょうだい」

「そういう意味での一途じゃなくて、今好きなお前に対してずっと一途だって意味で言ったんだ!」

「……うるさいわね。冗談に対して何を期待通りの反応をしているのかしら。って、何度も妙な事を言わせないでちょうだい、みっともないわね。それで結局節操の無い一族の苗字が何に変わるという話なのかしら?苗字が変わった程度で人間性まで変わるとは思えないけれど、一緒に100円ショップで印鑑くらいなら探してあげても良いわよ」

「冗談って言っといて全然冗談になってないじゃないか……僕はただ、同じ苗字の人がたくさんいる人って、僕達とは違う不便さとか便利さがあったりするのかな、って思っただけだぞ」

「あらそう。今までにも何度か話しているけれど、名前なんて他人が自分を認識しやすくするために存在するようなものだし、覚えやすい苗字ならそれで良いんじゃないかしらね。本人の人間性に個性があれば名前なんて皆一緒でも構わないくらいよ。一方あなたみたいにどこの誰だかすぐに忘れられてしまうような人は奇抜な名前にしないと誰にも覚えてもらえないんじゃないかしら」

「僕はそんなに個性が無いのか……全く。じゃぁ例えばどんな名前を名乗れば良いんだ?」

「あら、そうね。佐藤さんで良いんじゃないかしら」

「それじゃ一番奇抜とは掛け離れた苗字じゃないか!僕達の学校にも何人かいるぞ!」

「あら、そうだったかしら?佐藤は数名いるけれど、佐藤さんは一人もいなかったと記憶しているわよ。だったら佐藤君で良いんじゃないかしら」

「おい、その【さん】とか【君】も名前の一部なのか?そんな姓名判断を気にし過ぎてる芸能人じゃあるまいし……周囲はどうやって呼んだら良いんだ?佐藤さん君とか、佐藤君君って呼ぶのか?」

「あら、そんなのミスター佐藤さんに決まってるじゃないの」

「それで決まってるってのもよく分からないけど……実は日本語がペラペラのアメリカ人英語教師みたいな呼び方だな……」

「うるさいわね。結局名前なんて後々変えようと思えば変えられない事も無いし、自分の好きなように名乗れば良いのよ」

「まぁそうかもしれないけど、そもそも僕は苗字を変えようと思って話し掛けたわけじゃないんだけどな。今の名前で満足だぞ。それとももしかしてお前は名前を変えたかったりするのか?」

「うるさいわね。後々変えようと思えば変わると言ってるじゃないの。それともあなたは私の名前を変える気は無いのかしら?って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「ううっ、そ、そういう意味だったら僕はもちろん、その、いつかは僕と同じ苗字に……」

「あらそう。私はあなたと同じ苗字になるのね。という事はミスター佐藤さんかしら?」

「そこはミセス佐藤さんになるはずだぞ!じゃなくて、僕は佐藤さんになんてならないって言ってるだろ!」


【会話ブログ】
「皆クリックさんになってくれたら良いのよ」

kounin_kaiwashiをフォローしましょう
ツイッター とかいうものを始めてみたわ」

過去の会話一覧を表示する

小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】

会話ブログRPG
第1章
第2章

小説【えすえぬえす】

リクエストや質問 、待っているわ」