ブログネタ:あなたが今戦っているものは?
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「うーん、どうしようかな……」
「………………」
「迷うなぁ……」
「………………」
「やっぱり辞めた方が良いかもしれないな」
「………………」
「うーん、とはいえ、勿体無いなぁ」
「………………」
「でも仕方ないよな」
「………………」
「なぁ、ちょっと」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ!まだ何も言ってないじゃないか!」
「うるさいわね。私との関係を断ち切るための決断をしていたじゃないの。叩かれたくないならわざわざ結果を告げたりしないで二度と私に近寄らない方が身のためよ」
「何だって?関係を断ち切る?そんな事するわけないじゃないか」
「まぁ、この期に及んで何を取り繕っているのかしら。ずいぶん必死に付き合うべきか別れるべきかの選択を戦わせていたじゃないの。そんな風に悩んだフリをするまでもなく、白い私と黒い私を天秤に掛けたら黒い私の方が比重が重いのは最初から目に見えているはずよ。弄ばれた上に人として黒いなどと言われた私は一体どれくらい闇に包まれた復讐をすべきなのかしらね。まずあなたは一生夜は出歩かない方が身のためなんじゃないかしら」
「怖い事をスラスラと当たり前みたいに言うんじゃない!別れるわけがないって言ってるだろ!」
「うるさいわね。身の危険を感じた途端にまた取り繕うような事を言ったりして、何を考えているのかしら。今解決出来ない問題を未来に先送りしたい気持ちは分かるけれど、私を失った未来のあなたに何か問題を解決するだけの能力なんてあるのかしら」
「お前を失うつもりなんて全く無いって言ってるじゃないか!どんな未来に進んだってお前との間に問題なんて一つも発生しないぞ」
「……うるさいわね。問題が無いというのは全く関係が無いからなのかもしれないわ。人と人が関われば必ず何かしらの問題が発生するはずだもの。例えばペアで戦うスポーツの競技があったとして、とある二人が圧倒的な実力でトップに君臨するのよ。すると二人が戦うとどちらが強いのか、という興味に人々の関心は移っていって、ついに二人は個人戦の出場を決意するわ。ところが何度大会にエントリーしても二人が戦うところまで全く勝ちあがれずに、そのまま二人は自信を無くして引退してしまったようなものよ」
「……何か言いたい事と例えの論点がズレてたような気がするけど……」
「うるさいわね。とにかく私と問題が無い関係になりたいなら二度と私に近寄らないでちょうだい」
「ううっ、どうしてこんな展開に……とにかく僕はお前の事が大好きだから絶対に離れないぞ!」
「ちょっと、突然手を握ったりして、何をするつもりかしら。光速で投げ飛ばして私を未来に消してしまおうと思っているんじゃないでしょうね」
「そんな技のキレがあったら柔道で金メダル確実だと思うぞ。あ、でも相手が消えちゃうから勝ちなのか負けなのか分からないかもしれないな」
「まぁ、突然独り言を始めているじゃないの。まさか私はもう知らない間に未来に飛ばされてしまって、全く視界に入っていないのかしら」
「いつだってお前の姿はちゃんと見えてるぞ!とにかく僕はお前と別れるかどうかじゃなくて、欲しいゲームについて悩んでただけじゃないか」
「あら、あのゲームの事ね。意外と単調な内容で一週間で飽きて売ってしまうから辞めた方が良いわよ」
「まるで未来から来た人みたいだな……全く。少し高い初回限定版を買おうか、安い通常版を買おうか、という選択肢を戦わせてたんだけど、僕はおまけよりもゲームを楽しむのが目的だから通常版で良いかな、って思ってさ」
「あらそう。ゲームで戦う前にゲームを戦わせてしまったのね。既にその戦いも終わったみたいだし、充分遊んだから必要ないんじゃないかしら」
「いや、結構面白そうだから発売されたら買おうかな、と思ってちゃんとお小遣いも貯めてきたわけだし、全くやらずに満足するって事は無いぞ」
「あらそう。どうしても買いたいのね。でもあなたには買わせないわよ」
「こら!どうして妨害しようとするんだ!意味が分からないぞ!
「違うわよ。あなたは帰らせないわよ、って言ったの。どうせゲームを買ったらすぐに帰りたがるに違いないわ。私とゲームであなたを賭けた戦いになるわね。って、何を言わせるのかしら、みっともない」
「うっ、そういう意味か……僕と一緒にいたいと思ってくれるなんて嬉しいな。僕だってお前と放課後一緒に過ごす時間を短くする気は無いぞ。ゲームはあくまで家にいる時の暇潰しだからさ」
「あらそう。どうやら私の戦いは続きそうね」
「おい、僕の話聞いてたか?今までと何も変わらないから別にゲームと戦う必要なんて無いぞ」
「うるさいわね。私は緩みそうな顔の筋肉と戦っているのよ」
「そこまでしなくても少しは嬉しそうな表情を見せてくれても良いと思うんだけどな……」
「クリックしてくれたら嬉しいかもしれないわ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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