ブログネタ:プラス思考?マイナス思考?
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「人間にはプラス思考とかマイナス思考とかってのがあるな」
「ええ、そうね。人間に限らず何にでもあるんじゃないかしら」
「そうか?例えばどんなのにあるんだ?」
「あら、例えばフライドポテトにケチャップが掛かっていたら、人によってはプラスでしょうし、私にとってはマイナスね」
「……まぁプラスかマイナスかの評価は分かるけど、思考って単語が付くのとはまた違うんじゃないのか?」
「あら、そうでもないわよ。フライドポテトにプラスする嗜好の人もいるし、マイナスの嗜好の人も……って、揚げ立てでまだ何もしていないフライドポテトからマイナスにしたらフライドポテトが無くなってしまいそうじゃないの。どう責任を取ってくれるのかしら」
「僕は何も言ってないぞ!お前が突然違う嗜好の話を始めたんじゃないか!」
「うるさいわね。それならケチャップを中心に考えれば良いのよ。それならばプラスが至高の人もいるし、マイナスが至高の人もいるわ。先程の嗜好とは違うから注意してちょうだい」
「いや、漢字で見せてくれないとよく違いが分からないけど……そんな事よりもっとちゃんとプラス思考とマイナス思考について話したいんだけどな」
「まぁ、私がまともに話していないと言いたいのかしら。ずいぶんとマイナス思考な価値観で私の事を見ているのね。あまり近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った!そんなつもりじゃないぞ!僕はただ……」
「うるさいわね。どうせ【こんなまともに話せない日本人なのか外国人なのかも分からない、真っ黒な隕石みたいな地球外生物とは付き合わない方が身のためだ。隕石特有の不気味な磁力に引き付けられる前に離れてしまおう】と思ったんでしょう?あなたの思っている事は何でもお見通しよ」
「そんな事思うわけないだろ!……それにもうどうやっても離れられないくらい引き付けられてるし……」
「……何をごにょごにょ家族内でのチャンネル争いに敗れてふてくされていたものの、家族が観始めた番組が想像よりも遥かに楽しかったからもう一緒に楽しみたいと思っているのに、一度ふてくされてしまったために何だか楽しい表情を作る事が恥ずかしくて出来なくなって結局番組に集中出来なかった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくあなたは私がまともに話さないと感じて腹を立てようとしているんでしょう?腹を立てたいのに、真っ黒な私に巻き付かれてしまって自分の腹と背中がどこだか分からなくなってしまっているに違いないわ。どんな具材を準備しても同じ見た目にしてしまう海苔巻き用の海苔みたいな女で悪かったわね」
「だからそんな事は誰も言ってないってのに……まぁ僕で良ければいくらでも巻き付いて欲しいけど……」
「……うるさいわね。結局今日は何が話したいのかしら?毒素と色素が強くて黒くてどんな話題も見通しが真っ暗になってしまうような女で悪かったわね。きっとあなたの未来も今は真っ暗で、何とか私から離れて明るい未来を探し出そうとしているところに違いないわ」
「こら!僕は絶対に離れないぞ!お前と一緒の未来なんてどこをどう想像しても楽しいに違いないからな。闇とか不幸なんて何一つ想像出来ないぞ」
「……うるさいわね。冷静に広い視野を持って見渡さないと大変な事になるわよ。他の人からするとあなたが喜んで蟻地獄に入っていこうとしているように見えるんじゃないかしら。幸せや願いと引き換えにする事も無く、ただ無闇に魂を奪い取る究極の悪魔みたいな女で悪かったわね」
「……全く、どうしてそんなにマイナス思考な考えが思い付くんだ?」
「あら、どういう事かしら」
「いや、そんな誰も思ってないような酷い事を自分に対して言わないで欲しいな、と思ってさ。僕はお前の事が大好きなんだぞ。少しで良いからプラス思考で物事を考えてみても良いんじゃないか?」
「あら、何を言っているのかしら。私ほどプラス思考な人なんていないと思うわ。何もかも酷くしてしまうもの」
「そうやって何でも悪く考えるのをマイナス思考って言うんじゃないのか?」
「違うわよ。何もかも否定してくれるもの、って言ったの。マイナスになればなるほどあなたがプラスに変えてくれるじゃないの」
「クリックしない思考は許さないわよ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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