ブログネタ:今になると何故だろうと思う昔の異性のタイプ
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「人間は日々成長するみたいだな」
「あらそう。残念だったわね」
「そうか?まぁ誰にでも寿命があるけど、でもそれも含めて成長なのかもしれないな」
「あらそう。残念だったわね」
「いや、成長するのは悪い事じゃないと思うけど……」
「ええ、そうね。残念だったわね」
「同意するのか否定するのかどっちなんだ!」
「うるさいわね。私は特に否定なんてしていないわよ。人は日々成長する生き物だもの。どうして私が否定しているというウソの情報を流されなければならないのかしら」
「いや、成長する事自体を否定してるって言ってるわけじゃなくて、成長するのを嫌がってるような口振りだったじゃないか」
「あら、そんな事は無いわよ。ただ人が成長するなんて残念ね、って言っていただけじゃないの」
「うん、それが否定してるって事なんじゃないのか?」
「あらそう。私はもうあなたと一心同体みたいに思われているのかしら。人間は成長するはずなのに、いつまで経っても全く成長しないあなたはどうやらもう人間ではないみたいだから残念ね、って言っているのよ。もし私が成長するのを嫌がって言っていたとしたら私まであなた側の非人間になってしまうじゃないの、失礼な」
「失礼な事を言われてるのは僕だぞ!どうして人類の中で僕だけが全く成長しないんだ!」
「うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。大きな声を出せる事が大人になる条件だと思ったら大間違いよ。いつまで経っても冗談に大声で反応してしまうのは全く成長していない証拠と思われても文句は言えない状況じゃないかしら」
「うっ、冗談っていうか、ツッコまずにはいられないような事を言うのがホントに上手だからな……でもちゃんと僕だって成長してるはずだぞ」
「ええ、そうね。本当はあなたが先月より0,83センチ身長が伸びたり、体重が0,04キロ増えている事くらい把握しているわよ」
「……そんな細かい単位まで詳しく知られてるとまた話が変わってくるんだけどな……と、とにかく、人は成長すると趣味や嗜好も変わるな、って話を……」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ!何も変な事は言ってないぞ!」
「うるさいわね。どうせ【今までは優しそうで明るい笑顔の似合う女性が好みだったのに、現実ときたら口うるさくて攻撃的でピクリとも笑わない女と付き合うハメになっている】と言おうと思ったんでしょう?顔を見られたくない猟奇的殺人犯が殺人ゲームのルールを説明するために設置したマネキンみたいな女で悪かったわね」
「誰もそんな事言ってないだろ!まぁ確かに好みとか好みじゃないとかいう以前に、世の中にこういう人がいるなんて想像もしてなかったタイプではあるけど……」
「何をごにょごにょどうも最近両親が冷たくなったのは自分を一人前の大人として成長させるためだろうと思って納得していたら、実は両親は多額の借金を抱えてしまって、生活費のかかる存在である子供に対してただ感情的に腹を立てていただけと知ってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくあなたの好みのタイプとは全く違う女に構ったりしているあなたにも原因があると思うわ。嫌なら振りほどいてどこかへ行ってしまえば良いんじゃないかしら」
「そんな事は絶対にしないぞ!お前は僕のタイプそのものなんだからな」
「……うるさいわね。ウソをついたって騙されないわよ。今まで見た事も無いような宇宙人みたいな生物がどうして突然あなたの好みになったりするのかしら。高校入学と同時に過去の価値観は全て捨ててしまったとか言うつもりじゃないでしょうね。きっと宇宙人があなたの脳に特殊なチップを埋めたに違いないわ」
「いや、そんな事をされなくても僕はお前の事をホントに魅力的だと思うぞ。そういうお前だって高校に入ってから今までの好みとはずいぶん変わったんじゃないのか?」
「あら、そんな事は無いわよ。私にはずっと特定の好みなんて無いもの」
「うっ、それじゃ僕の事も好きじゃないみたいな意味になるんじゃ……」
「ええ、そうね。その方があなたも嬉しいんじゃないかしら」
「いや、好きじゃないって言われて嬉しいはずがないぞ。本気で言ってるのか?」
「しつこいわね。さっきまで日々成長しているとか自分で言っていたじゃないの。だったら私の好みだって毎日変わってしまうわよ」
「クリックも毎日新たな気持ちで続けてちょうだい」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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