ブログネタ：達成感を感じる時
参加中「実は今週は目標を達成したぞ」
「あらそう。残念だったわね」
「え？何で？達成感を感じるのは良い事だと思うぞ」
「ええ、そうね。その瞬間は悪くないんじゃないかしら。でもまたその達成感を味わうために、次回はより高い目標を設定しなければならないのよ。今回達成したから次回は少し簡単な目標で良い、などと安易に思うかもしれないけれど、実際に達成してみるとやはり前回ほどの達成感は得られないわ」
「なるほど。高い目標を達成した経験によって自分の中の基準が高くなっちゃうわけか。でもそこを更にどんどん達成していくと成長していけるんじゃないのか？悪い事じゃないと思うぞ」
「ええ、そうね。でも他の人はどうだか分からないけれど、あなたはもうそれ以上の事は何も達成出来ないから残念だと言っているのよ」
「こら！僕だって頑張れば今後も色々と達成出来るはずだぞ！」
「うるさいわね。どれくらい大声を出せるかどうかの挑戦をしているのかしら？そんな事を達成する日が来たらもう私の耳は全く聞こえなくなってしまっているでしょうね。あまり私に近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った。僕はそんな目標は持ってないぞ。今後僕が何も出来ないみたいな酷い事を言うからツッコんだだけじゃないか」
「あら、酷い事なんて言っていないわよ、失礼な。あなたの事をどれだけ見てきたと思っているのかしら。本人以上にあなたの事は理解しているわよ」
「それじゃただ事実を述べただけって言ってるみたいじゃないか！それが酷いって言ってるんだぞ！」
「うるさいわね。冗談よ。私の冗談も見抜けないような実力では本当に何も達成出来ないんじゃないかしら？とにかくそこまで言うなら何を達成したいのか話してみたら良いじゃないの。言うだけだったら何とでも言えるもの」
「やっぱり達成出来ないのが前提で話してるような気がするけど……ホントに冗談なんだろうな……まぁ良いか。まだ話してなかったけど、今週達成した目標ってのが【一週間で小説を３冊読む】って事だったんだ。だからまぁ次は【小説を４冊読む】にしようかな」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ！本を読むのなんて怒られるような目標じゃないはずだぞ！」
「まぁ、という事は私との会話の時間を大幅に減らして目標を達成するつもりなのね。あなたは私を空気のように扱いたいものの、私はそんな空気を読む事が出来ない毒ガスのような女だったのかしら。今まで何も知らずにあなたの自由な時間を奪い続けてきて悪かったわね。いっその事、本当に何もかも自由になってしまえば良いんじゃないかしら。そうして自由を売りにしつつ世界中の政治に厳しく口出しする不自由の象徴みたいな国のモノマネでもすれば良いと思うわ。二度と私に近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った！僕が本を読むのはあくまで家に帰ってからとか、電車の中だけの話だぞ！お前と一緒の時は会話をするのが最優先に決まってるじゃないか！一人の時にする事が無いから本を読んでるんだぞ」
「あら、という事は一人の時はなるべく私の事は考えたくないと言いたいのかしら。想像するだけで気分が悪くなる、空気感染よりも毒性の強いウィルスみたいな女で悪かったわね」
「誰もそんな事言ってないだろ！お前の事は一瞬だって忘れたりしないぞ。でも電話とかメールには一切反応してくれないし……本を読んだりテレビを観たりゲームをするくらいしかないじゃないか。もっと会っていられたら良いんだろうけど、あんまり夜遅く帰るのもな……」
「うるさいわね。それなら早めに眠って早めに登校すれば少しは会話する時間だって伸びるわよ。私は全く眠らないし、始発で登校する事だって全く苦にならないもの」
「うっ、なるほど……遅く帰るんじゃなくて、早めに会う方法もあるわけか。何かいつもギリギリに登校してたから全く思い付かなかったな。じゃぁまずは一本早い電車に乗る事から始めてみるか」
「あらそう。それなら早く家を出る事が出来そうな時はメールでも送ってくれば良いんじゃないかしら」
「うん、分かった。よーし、少しでも長く会いたいからな。早起きが習慣になるように頑張るぞ。それはそうと、お前も最近何か達成感を感じて嬉しかった事ってあったか？」
「………………」
「……えーと、聞いてるか？何かを達成して嬉し……」
「うるさいわね。嬉しさを噛みしめている時に話し掛けないでちょうだい」
「クリックしてくれるのも嬉しいわよ」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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