ブログネタ：TVのプロデューサーになったら、どんなものを撮りたい？
参加中「テレビの視聴率が昔よりも下がってるみたいだな」
「あらそう。良かったわね」
「いや、全然良くないと思うんだけど……」
「あら、そうかしら。テレビ以外にもたくさん娯楽があるのが理由だと思うわ。だから良かったじゃないの」
「ああ、なるほど。でもそれだけ魅力的な番組が少ない、とも言えるんじゃないかな。テレビを観るなら他の事をしてる方がマシ、って思われてるわけだからな」
「ええ、そうね。良かったじゃないの」
「いや、今回はあくまで番組を作る側の意見として言ってるんだけど……」
「あらそう。いつの間にそんな事に興味を持ったのかしら。今はどのテレビ局も全敗している状態だからあなただけ一人勝ちでもしようと欲張っているのね。それならあなたのアイディアを話してみてちょうだい」
「別にそんな意地汚い気持ちは持ってないぞ！って、そんな一人勝ちのアイディアなんて期待されると困るな……どちらかと言うと僕はお前のアイディアを聞いてみたかったんだけどな」
「あらそう。優秀な放送作家やディレクターを揃えて、自分はプロデューサーとして評価を全て手中にしようと思っているのね、いかがわしい。そういうテレビ界の汚い部分を全て公表するような告発番組を作れば良いんじゃないかしら。マネージャーやスタッフを奴隷のように扱う清純派アイドルの映像とか、重大な事件が起これば起こるほど大喜びをする恐ろしいニュースキャスターの打ち合わせ風景とかを放送すれば良いのよ。最も応援されるべき存在はアイドルの我がままに虐げられているマネージャーで、最も報じられるべき存在は人の命をスクープとしか思っていないニュースキャスターの本性だと皆も分かるんじゃないかしら」
「……そこまで酷い業界じゃないと信じたいけど……でもそんな隠し撮りみたいな事をしたら毎週裁判沙汰になるんじゃないのか？」
「ええ、そうね。でもそうなった方が番組としての真実味はどんどん増していくじゃないの。それに元はと言えば観られて困るような行動をしている人達が悪いのよ。嘘ばかり書いている週刊誌とは違って、何の編集もせずに素の姿を放送しているだけの番組を相手に裁判なんて起こしたら世間に顰蹙を買うだけだと思うわ」
「な、なるほど。でもそういう番組ってどんどん内容をエスカレートさせていくしか道が無いような気がするけど……それにそのテレビ局に誰も来なくなるような気がする」
「ええ、そうね。だから５回くらいでさっさと最終回にしてしまえば良いじゃないの。飽きられながらだらだら放送するよりも、思いっ切り派手に散った方が後世まで記憶に残ると思うわ。線香花火を最後まで見届ける、とか言いつつ実際に最後まで終わらずにいると間が持たなくなって、実は途中で終わった方が余程盛り上がるのと一緒よ」
「まぁ言いたい事は分かるけど……じゃぁ逆に長く人気のまま続くような番組のアイディアって何かあるかな」
「さぁ、どうかしらね。デジタルとか何とか言っているクセにほとんど何も変わっていない番組ばかりだから、もっと視聴者が参加する番組があると良いんじゃないかしら」
「なるほど。リアルタイムでクイズとかゲームに参加するのか？」
「違うわよ。そんな番組をするならテレビゲームでもしている方が楽しいじゃないの。せいぜい賞品や賞金で釣らないと誰も観ないと思うわ」
「た、確かにテレビ番組が提供するゲームよりはテレビゲームの方が面白いだろうな……何しろ専門家だからな……じゃぁどうやって視聴者に参加させるんだ？」
「そうね、誰か一人の一般人に密着して、その人の家から職場から友人関係から貯金額まで、何もかも勝手に公表してしまう新しい情報番組はどうかしら。もし自分が放送されたら大変な事になるから皆心配して観るに違いないわ。とんでもない視聴率になるわよ」
「だからどうしてお前のアイディアは人の個人情報を盗み見るような犯罪っぽい番組ばっかりなんだ！その番組こそ１回で打ち切りになると思うぞ！」
「うるさいわね。それなら軽い別のだけにするわよ」
「そうか？別の番組って言っても、軽い内容じゃ今までとあまり変わらないような……」
「違うわよ。プライベートだけにするわよ、って言ったの。私が個人で楽しんで放送しなければ問題ないんでしょう？」
「いや、出来たらそれも辞めて欲しいんだけど……」
「クリックしないと新情報番組のターゲットにしてしまうわよ」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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