ブログネタ：ゆとり教育終了どう思う？
参加中「色々言われてたゆとり教育もそろそろ終わるみたいだな」
「ええ、そうね。残念だったわね」
「そうか？学力が上がるのは悪い事じゃないと思うぞ。まぁいきなり難しくなったら大変だと思う人も多いだろうけど」
「あらそう。残念だったわね」
「いや、別に僕はそこまで悪く思ってないぞ？放課後にお前と過ごす事に変わりはないし、勉強が難しくなったとしても、それは他の皆も一緒だし……」
「あらそう。残念だったわね」
「何が残念なのか分からないぞ！どうしてそう思うんだ？」
「うるさいわね。確かに同い年の人達の中では平等に難易度が上がるけれど、今までは色々な場面で他の年代の人達に対して【ゆとり教育ですから】という言い訳が使えたじゃないの。でも今後はただの落ちこぼれとして生きていかなければならないわ。あまり人目に触れないように私の後ろに隠れて生活していった方が身のためじゃないかしら」
「……僕を一体何だと思ってるんだ……全く。頑張ればちゃんと落ちこぼれずについていけると思うぞ」
「あらそう。その言葉がどこまで信用出来るのかは分からないけれど、でも本当の事を言うと落ちこぼれてもあなたのせいじゃないから心配いらないわよ」
「え？どうしてそうなるんだ？」
「国の教育制度や教育方針を好き勝手に変更しているのは私達の世代の人ではないからよ。私達がとんでもない学力になって問題行動を起こしたとしたら、責任は全てその人達が負う事になるわ。人体実験みたいなマネをしておいてその人間が怪物になってしまったら、悪いのは怪物ではなくて実験をした科学者じゃないの」
「まぁ言いたい事は分かるけど……確かに僕達は何も悪くないのに【ゆとり世代】とか言って差別的に見られたりもするからな。今はまだ良いけど、社会に出たらもっとそういう偏見みたいな事は感じるのかもしれない」
「ええ、そうね。でも【何を考えているか分からない】とか、【常識が無い】などと偏見を持たれている私達は、裏を返すと理解不能で常識では計れない事をし放題という事よ。あら、こんなに気楽で無責任な状況があるかしら？もしかしたらこの状態こそ【ゆとり】と呼ぶような気がしてきたわ」
「いや、そんな無理して常識はずれな事をしなくても良いと思うけど……これ以上偏見を持たれないような行動を心掛ける方が健全だと思うぞ」
「うるさいわね。そんな風に呑気に構えているから世代交代を恐れる大人達に淘汰されてしまうのよ。スマートフォンとかタブレットとか、若者のツールなどと思われているものだって結局は全て大人が作った、大人達の目の届く箱庭の中で巻き起こっている流れじゃないの。いつか私達はここから出て、私達の新しい世界を作っていかなければならないわ。そんな事を繰り返して人間は進化してきたのよ」
「何だか難しい話になってきたけど……ゆとり教育が終わる事についてどう思うか訊こうと思ったんだけどな」
「さぁ、どうかしらね。結局難易度を低めに設定しても必ず努力する人と怠ける人がいて、そんな考え方では落ちこぼれを無くす事は不可能だと思うわ。だから厳しい事を言うようだけれど、出来ない人にレベルを合わせても意味が無いんじゃないかしら」
「なるほど。じゃぁ昔のままに戻した方が良い、ってカンジか。なるべく差がつかないようにするのなんて出来るわけないしな」
「あら、そうでもないわよ。全員が同じレベルになる方法だって存在するわ」
「そうか？まさかこれ以上レベルを下げるとか……もしくは全員がちゃんと理解するまで何回でも同じ事を繰り返すとか……」
「違うわよ。もっととんでもない難しさにすれば差なんて一切なくなるわよ。全員が０点になるようにすれば良いじゃないの」
「……それって誰も何も理解出来なくて、かえって学力が低下するような気がするんだけど……」
「クリックの簡単さは変わらないからよろしくね」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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