【会話ブログ】何が良いのか悪いのか | 【会話ブログ】

【会話ブログ】

ここは旧【会話ブログ】です。
新アカウントでお楽しみください。

「いい人」ってどんな人? ブログネタ:「いい人」ってどんな人? 参加中


「結局のところ、良い人ってどういう人なんだろうな」

「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。私が何でも質問に答えると思ったら大間違いよ。悪い人で悪かったわね」

「いや、お前はどう考えても悪い人ではないと思うけど……」

「あらそう。それはどういう観点から言っているのかしら?私はあなた以外のクラスメイトにとってはただの悪い人よ。存在自体邪魔でしょうし、誰に何を言われても相手にしないし協力もしないわ。勉強で名を馳せたいと思っている生徒がいたとしたら、ただ恋愛にうつつを抜かしているようにしか見えないのに常に満点で学年トップに君臨し続ける忌々しい生徒にしか見えないでしょうね。いっそ破廉恥行為や不純異性交遊で退学になって欲しいと思っているんじゃないかしら。っていつ私が恋に溺れた腰抜けの腰砕けの腰巾着になったのかしら、いやらしいわね」

「僕は何も言ってないぞ!ま、まぁ確かに僕とハイジ以外とは全く交流しようとしないけど……でもホントは誰よりも優しいのを知ってるし……それを知られたくないからあえて誰とも接しないようにしてるんじゃないかと思う時もあるくらいだからな」

「……うるさいわね。勝手に誰でも良い人に見えるフィルターを通して私を見ないでちょうだい。別に他の人がどう思うかなんて意識しないわよ。いつも他人を気遣って心配して何かをするのが良い人というわけではなくて、お互いに何もしない、干渉しない選択が出来る事がお互いにとって最良になるケースだってあるはずだもの。って、それではクラスメイトに対して何もしない私が良い人になってしまうじゃないの、何を考えているのかしら」

「いや、良い人である事を否定しなくても良いと思うけど……お前は誰とも接しないけど、だからと言って他人を貶めたり嫌がらせをするわけじゃないしな」

「うるさいわね。そんなのは当たり前じゃないの。そもそも他人の悪口を言ったり嫌がらせをしている人がいたとしたら、それは悪人でも何でもなくてただの目立ちたがり屋や寂しがり屋よ。本当は誰かと接したくて相手にして欲しくてたまらないのに、自分をさらけ出してしまうのが怖いのよ。その状態で相手にされなかったらもう後が無いものね。だからあえて保険として悪い人を演じて様子を見ているのよ。でも結局は嫌がられたり嫌われる事でしか他人と接する事が出来なくなって、どんどん孤立して悪循環に陥ってしまうわ。そういうタイプの人は最初から相手にしなければすぐに虚しくなって悪さをしなくなるわよ。でもヤケになってしまったらもっと本当に手に負えない悪さをしてしまう恐れもあるけれど。通り魔とか連続殺人をするのはこのタイプね。自分が悪いのに自分は傷付きたくないから何もかもを他人のせいにしてしまうわ」

「なるほど。見ず知らずの人を殺したくなるほど精神的に追い詰められちゃうから怖いな。って、今話してるのは……」

「だから接したくも相手にされたくも構われたくもない私と一緒にしないでちょうだい。今までにも好きな女の子に嫌がらせをして陰で大嫌いと言われているのに気付かず嫌がらせを続けたり、クラスの人気者になりたくて非常ベルを鳴らしたり授業中に大騒ぎをして皆に気味悪がられたり、皆に恐れられる存在になりたくて悪い先輩達とつるんで、結局とても中学生では払えないような金銭を巻き上げられる事になったり、そんな危なっかしい人達をたくさん見てきたわ。でも最初から結末なんて見えているにも関わらず、それでも見て見ぬフリをしてきた私こそがどう考えても悪い人なんじゃないかしら」

「うーん、でも下手に指摘するとムキになって行動がエスカレートする可能性もあるんじゃないか?結局は自分で痛い目を見ないと気付けないのかもしれないぞ。お前の場合はそんな先の先の事まで考えて本人達のためにあえて静観してるんじゃないかって気もするんだけどな」

「……うるさいわね。分かったような事を言って勝手に良い人にしないでちょうだいと言っているじゃないの。周囲から良い人と思われるのなんて窮屈でたまらないと思うわ。それは誰にとっても都合の良い人なだけだもの。例えば誰かがサボっていても注意しなかったり、別の人がしなければいけない事を自分に押し付けられても文句を言わなかったり。本心では嫌で嫌で仕方が無いのに頼まれると嫌と言えないのよ。果たしてそれのどこが良い人なのかしら。いけない事は厳しく罰する事が出来る人が本当の良い人なんじゃないかしらね」

「なるほど……言いづらくても、例え嫌われても相手のためになる選択が出来る人が真の良い人、ってカンジか。だから僕にとってお前は良い人にしか思えないんだろうな。僕に対してだけは厳しい事もちゃんと言ってくれるしさ」

「しつこいわね。私は良い人ではないと言っているじゃないの。あなたの事だってもう惨殺だもの」

「こら!心から褒めてるのにどうして殺されなきゃならないんだ!無理して悪人にならなくても良いと思うぞ!」

「違うわよ。あなたに褒められてもう満足だもの、って言ったの。私が本気で向き合って親身になるのはたった一人だけだから良い人のはずが……って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「ううっ、その気持ちは嬉しいけど、他の人にもお前の優しいところを知ってもらいたいんだけどなぁ」

「無理よ。だったらまずあなたを惨殺しなければならないわ」

「相手が僕だからとかじゃなくて、同時に一人にしか優しく出来ないって意味だったのか!?」


【会話ブログ】
「クリックしてくれなくても良いけれど、してくれたらもっと良いわよ」

kounin_kaiwashiをフォローしましょう
ツイッター とかいうものを始めてみたわ」

過去の会話一覧を表示する

小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】

会話ブログRPG
第1章
第2章

小説【えすえぬえす】

リクエストや質問 、待っているわ」