「コンカツ、コンカツ、コンカツカツ」
「お、ハイジ、何だか機嫌が良さそうだな。何かあったのか?」
「んー?機嫌は良いけど機嫌に期限があるのはどうかと思うんだよ。機嫌が良い状態を不期限にすると何だか不機嫌な人みたいに思われるし、機嫌の起源はどこなのかというのが紀元前からのテーマとして、魂の問題としていつかは機嫌が復活する日があるんじゃないかと危険な事を言う人もいたのかも?まさに危言なんだよ。でも危険な言動という意味ではなくて、高尚な言葉という意味で危言という文字が当てられているのがよく分からないからその起源を探ろうと……」
「ちょ、ちょっと待った。いきなり何だかよく分からないぞ。まぁとにかく今は機嫌は良さそうに見えるけどな。一体どんな事があったんだ?」
「んー?別に何も無いかも?ただ最近励んでる婚活について考えていただけなんだよ。コンカツ、コンカツ、コンカッカツ!」
「えっ、コンカツって、あの婚活か?もしかして好きな人でも出来たのか?」
「むっ?そんなの出来るはずがないんだよ!私としてはそういう状況から遠い人こそがやるものという認識かも!そうなのかも?違うかも」
「ああ、なるほど。僕が言ってたのは結婚するための自分磨きって意味での婚活だったな。単に出会いの場にたくさん参加するって意味でも婚活って言ったりするみたいだし、そう考えると好きな人がいない状態で婚活をしてるケースの方が多いか……それで具体的にどんな事をしてるんだ?」
「んー?それはもちろん部屋を散らかしたり、食器を汚したり、洗濯物を大量に溜め込んだり、手に負えない子供のように何もせず寝そべってばかりいるんだよ」
「それのどこが婚活なんだ!全く逆の行動としか思えないぞ!ずっと一緒にいたいと思うような魅力的な人にならないと意味が無いんじゃないのか?男性も女性も料理教室に通ったり、家事を練習したりしてる姿をテレビで観たぞ。言い方は悪いけど、一緒にいると便利な人が結婚には有利なんじゃないか?」
「むっ、という事は私がしているのは離婚活動なのかも?確かに省略するとどっちも婚活だから紛らわしいけど、そこはちゃんと呼び名を変えて婚活じゃなくて離活と呼ぶ人もいるんだよ。だから間違いなく私がしてるのは婚活かも!コンカツ、コンカツ、コンカッカッ!」
「いや、どう考えても違うと思うけど……それとも手に負えないわがままな女性が好きな男性をターゲットにしてるのか?多くの人がやってるのと違うところに注目するのは良いかもしれないけど、違うところに目を向け過ぎてターゲットが一人もいない恐れもあるぞ」
「そんな事無いんだよ!ちゃんと家庭的と仮定される、キチンとキッチンを使えて、掃除機を正直に使える女性になるための訓練かも!洗濯機の使いどころ、選択期を間違えたりはしないんだよ。そうなのかも?そうに違いないのかも」
「紛らわしい言葉が多くてよく分からなかったけど……でもちゃんと家事を教えてくれる教室みたいだな……散らかすとか汚すとか、お前が事実と違う紛らわしい事を言うから話が進まなかったじゃないか」
「ぴー!自分が理解出来ないからって相手を嘘つき呼ばわりするとはとんでもない世の中かも!ねぇねぇ、昨日のドラマ面白かったよね。え、そうかなぁ、何だか見てて痛々しかったけど。えー、そんな事無いよ、色々あったのが上手い事全部ハッピーエンドになったじゃん。え、そうかなぁ、幸せになった人なんて一人もいなかったような気がするけど。ふーん、見方によってはそう思う人もいるんだね、あ、そうか、ヒロインの元彼の事を言ってるの?え、ヒロインなんて誰とも付き合った事無いじゃん、昨日も思いっきり振られてたし。えー、何言ってるの?目立とうとしてウソ言うのは良くないと思うな!え、でも昨日あんた、ずっと好きだった人に振られたじゃん、こんなに好きで色々やってきたのに友達としか見られてないなんてドラマだねぇ、とか泣きながら言ってたし、しかもあんたが言ってるようなドラマは昨日放送されてないよ、いいかげんウソで誤魔化さないで現実を見た方が良いよ。えー、嫌だなぁ、何言ってるの?あんなドラマチックな振られ方をした私なんてもうどう考えてもドラマの中にしか存在しないんだよ、だから何もかも思い通りになるんだー、今も誰もいないのに二人で会話してるし、うふふふふ」
「おい!誰なんだよお前は!いつになく恐ろしい展開になってるから自重してくれ!それにお前のやってるのが嘘じゃないとしたらどういうコンセプトの教室なんだよ。目的が分からないぞ」
「むっ、だから私が散らかしたり汚したり溜め込んだり手に負えなかったりするのを、生徒役のミニーがてきぱきと整理整頓するんだよ。まだ数回だけど既にかなり手際が良くなってきたかも。いつ嫁に出しても恥ずかしくないんだよ」
「なるほど、お前は先生役だったのか。それなら話は合うな……って、えっ!?ミニー?ミニーが家事を教わってるのか?」
「んー?要するに私はミニーの幸せな結婚生活、略して婚活の手助け、つまり婚活のための活動をしているのかも!最初から婚活活と言っているんだよ。そこから先はトップシークレットかも。そうなのかも?こんな事をしてるのがミッキーにバレたら殺されるのかも」
「……そ、そっか。ミニーがそんな事を……って、この会話がミニーにバレてなきゃ良いけどな……」
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