ブログネタ:ショートとロングどっちが好き?
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「ショートとロングだと僕はロングが好きだな」
「あらそう」
「やっぱり綺麗な長い髪ってのは魅力的だと思うんだ」
「そうね」
「お前の髪は凄く綺麗だし、よく似合ってるし」
「そう」
「とはいえ僕が伸ばすのはまた違うだろうけどさ」
「まぁ」
「男性でも長い髪が似合う人は確かにいると思うけど」
「あら」
「僕はやっぱり女性の、っていうかお前の長い髪の方が好きだな」
「そう」
「……何か返事が適当な気がする……ちゃんと聞いてるか?」
「あら」
「いや、そうじゃなくて、ちゃんと聞いててくれたのか?」
「さぁ」
「こら!ちゃんと会話して欲しいぞ!」
「うるさいわね。あなたが本当の事を言っているのかどうか試していただけよ」
「えっ?どういう事だ?」
「ロングが好きとか言うから、本当にショートな相槌を嫌がるのかどうかやってみたんじゃないの。最初の2、3回で反応するかと思ったけれど、ずいぶんと調子良く話していたわね。残念ながら私相手にウソは通用しないわよ。そもそもまず第一にあなたの話に聞く価値があるのかどうかについての議論をすべきだとは思うけれど、今回はそこは見逃してあげようかしらね。いつまでも続きそうなくだらない話に対してずっと簡単な相槌だけで大人しく聞いていた私に感謝すべきじゃないかしら。でもそれも今回に限り後回しでも構わないという更なる優しさを発揮する事も私は厭わないわよ。今最も重要なのはショートかロングか、という問題だものね。私が思うに、ロングにはその年月の重みというものが少なからず加味されるんじゃないかと思うわ。人間の髪は1日でせいぜい0,2ミリから0、3ミリしか伸びないと言われているし、長い髪を手にするまでには文字通り長い年月が必要なのよ。それに……」
「ちょ、ちょっと待った!いきなり飛ばし過ぎだぞ!」
「まぁ、ロングが好きとか言いつつ、私の言葉がショートな段階で遮るのはどういう価値観をしているのかしら。ショートな相槌にも中々反応しなかったし、あまり適当な事ばかり言わない方が身のためよ。長い年月で積み上げた信用や信頼というものは一見強固に見えるけれど、ほんの些細な事でショートして、そのほころびから一気に爆発して失われてしまうのよ」
「うっ、ごめん……っていうかさっきの話はまだショートだったのか……ロングになるとどうなるんだろう……」
「何をごにょごにょ人気の小説とかいうから買ってみたのに読んでみたら長編で、小説じゃなくて大説と呼ぶべきだとかわけの分からない御託を並べている男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくあなたの話を分析すると、あなたは私の長い髪にしか興味が無いみたいね。短く切ってしまおうかしら」
「どうしてそうなるんだ!わざわざ逆の行動をする意味が分からないぞ!」
「うるさいわね。長い髪のままでいないと魅力が無いみたいな言い方をするから本当かどうか試そうと思っただけじゃないの」
「いや、お前の髪が凄く綺麗だから長い方が見栄えがして良い、って言ったまでで、実際にはお前の場合は短くても長くてもどんな髪型でも魅力が変わる事は無いと断言出来るぞ。はっきり言って次元が違う存在というか……」
「………………」
「だから僕の意見なんかを理由にして切ったり伸ばしたりして欲しくないな。自分の好きな髪型でいてくれればそれで充分だぞ」
「……うるさいわね。突然みっともないロングな台詞を言ったりして、何を考えているのかしら」
「……さっきのお前のショートの台詞よりかなり短かったと思うんだけど……まぁ、良いか。何かチャレンジしてみたい髪型とかってあるのか?」
「さぁ、どうかしらね。ショートにチャレンジするのも良いかもしれないわね」
「さっきも言ってたな。本気なのか?どれくらいの長さなんだ?」
「そうね、あなたくらいの長さかしら」
「……それはずいぶん短いな。ボブみたいなカンジか?」
「あら、長さは揃えないわよ。あなたみたいな状態かしら」
「それじゃ丸っきり僕みたいな髪型じゃないか!ホントにこういう髪型にしたいのか?」
「うるさいわね。あなたが私の好きな髪型でいて欲しいって言ったのよ」
「ショートクリックでもロングクリックでもどっちでも良いわよ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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