【会話ブログ】満天の星でも万点とまではいかないわ | 【会話ブログ】

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満天の星空ツアーと蛍鑑賞ツアー 今参加したいのはどっち? ブログネタ:満天の星空ツアーと蛍鑑賞ツアー 今参加したいのはどっち? 参加中


「昨日はテレビで星の特集をしてたんだけど、やっぱり田舎の星空は東京とは全然違うな」

「あら、それは興味深いわね。どういう事なのかしら」

「え?いや、どう考えても東京は星が見える数が違うじゃないか」

「あらそう。いよいよ興味深さに拍車が掛かってきたわね。どうして東京の人だけがそんな目に遭うのかしら」

「いや、東京に限らず空気の汚い都会は似たようなものだと思うけど、結局空気中の汚れとか不純物とかが視界を遮って星を見えなくしてるんだろうな」

「……まさかそれが星が見える数に違いが生じる理由じゃないでしょうね」

「え?他に理由があるのか?まぁネオンや照明で夜でも東京の空は明るい、ってのも理由だろうな。他にも理由があるなら逆に訊きたいぞ」

「知らないわよそんなの。あなたが東京の人だけが宇宙から嫌がらせをされて認識出来る星を減らされているとか言ったのよ。宇宙空間や星にも意志や思考が宿る事があるのかと思っていたら、とんでもない詐欺話だったわね。残念ながらそんなレベルでは【東京でも星が見えるようになるからこの口座に5万円振り込んでください】という展開にはとてもならないんじゃないかしら。あなたにはもっと真面目で真っ当で真剣な仕事を勧めるわ」

「何を言ってるんだ!誰も星や宇宙が物を考えるようになったなんて話はしてないぞ!」

「うるさいわね。まさか今更東京の空が汚いとか、誰でも知っている話題を始めるなんて思わないじゃないの。そういう話は生後一ヶ月以内の赤ちゃんとでもしてちょうだい」

「生まれてたったの一ヶ月で人間は東京の空が汚い事を知るのか……?全く……と、とにかく一度はホントに空気の綺麗なところで夜空を見上げてみたいもんだな」

「あらそう。そんな事をして何をするつもりなのかしら。普段肉眼では見えない星が見たいならプラネタリウムにでも行けば良いじゃないの」

「そ、そりゃそうだけど、やっぱり人工の星より実際の星の方が感動が違うと思うぞ」

「あらそう。それはどういう心理なのかしらね。天然の星がたくさん見えるというその視覚的な景色に感動するのかしら?それともそれだけ空気の綺麗な場所にいるという精神的な意味での感動なのかしら」

「基本的には星が無数にある事に対する視覚的な感動じゃないかな。空気が綺麗とかは景色を見てから初めて考えるようなテーマだと僕は思うぞ。っていうかそういうのを見てもお前は何とも思わないのか?」

「うるさいわね。実際に見せてくれた事も無いクセに勝手に無感情で無感動で無表情で無愛想な女だと決め付けないでちょうだい、失礼な」

「いや、無表情とか無愛想は関係ないと思うけど……じゃぁいつか一緒に星を見に行こうか」

「ええ、そうね。肉眼で見える星は6等星までと言われていて、1等星から6等星までを全部合わせても8000個くらいよ。もちろん半分は地球の裏側にあって見えないから、一度に見える星の数は単純計算で約4000個が限度という事になるわね。それがほとんど見えるとどんな感想を抱くのか楽しみだわ」

「……何か数字にしちゃうと一気に現実的になるもんだな……でも実際に見たらそういうのも気にならないくらい圧倒されるだろうけど」

「あらそう。数多の星が見れるのがとても楽しみだわ。私の興味なんてそれくらいしかないもの」

「また突然考え方が変わったもんだな……どういう心境の変化なんだ?」

「違うわよ。あなたの表情が見れるのがとても楽しみ、って言ったの。星空を見て感動しているあなたの表情はまだ見た事が無いもの。どんなに輝く星よりも私にとっては価値があるわ」

「そっ、そんな事を言われると流石にテレるぞ……」

「絶句してさぞ間の抜けた顔になるんでしょうね。楽しみだわ」

「全く素直じゃない!」


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