ブログネタ：この夏海外旅行に行くとしたらどこ？
参加中「今年は日本にいても節電とかが色々あるし、海外旅行に行く人が増えるかもしれないな」
「あらそう。良かったわね」
「でもそうなると日本の観光地にはあんまり嬉しくないんだろうけど」
「あらそう。良かったわね」
「いや、明らかに良くないと思うぞ。閉店しちゃうホテルや旅館が出てくるかもしれないし……」
「あらそう。良かったわね」
「こら！不謹慎だぞ！全然良くないじゃないか！」
「うるさいわね。海外へ行く人が増えればそれだけ電気を使う人も減るじゃないの。更に何だか上手い事やりくりすれば観光地も大喜びになると思うわ」
「どういう事だ？皆海外へ行っちゃうんだぞ？」
「ええ、そうね、それぞれの旅行者が宿泊する外国のホテルに根回しして、ちょっと料金を多く請求してもらうのよ。サービス料が追加されるとか、夏季限定で予約宿泊料金が追加されるとか、そんな風に言えば皆払うに違いないわ。何しろ海外旅行で気分が浮かれて頭がおかしくなっているもの。そして最後にそのお金を全て回収して、日本の観光地に分配すれば良いじゃないの」
「世界がグルになって詐欺行為をするわけか。でも毎年同じ所へ行ってるような人は料金が変わると気付くはずだぞ」
「ええ、そうね。それなら去年帰った後で部屋の窓ガラスが突然割れたから弁償しろとか、去年帰った後に部屋を掃除したら浴槽にヒビが入ってしまったから弁償しろとか、去年帰った後で経営が怪しくなって借金をしたから立て替えろとか、いくらでも責任をなすりつけて金品を要求する事が……」
「完全に言いがかりじゃないか！そんなんじゃ旅行に行ったら嫌な想いをするだけだぞ」
「ええ、それがどうかしたのかしら。この危急の時に海外へ脱出するような人は少しくらい嫌な想いをさせた方が皆の溜飲も下がるんじゃないかしら」
「こら！不謹慎だぞ！」
「うるさいわね。でも皆がずっと同じ場所に留まって我慢していてもストレスが溜まるし、行きたい人は行けば良いんじゃないかしら。今は皆のストレスが溜まりに溜まって、日本列島を表面張力のように覆っている状態だものね。極論かもしれないけれど、日本人全体のストレス量が減ればそれだけストレスの水位が下がって、旅行へ行っていない人のストレスだって減るかもしれないわよ」
「なるほど。まぁ息抜きをしてリフレッシュして元気で前向きな人が増えれば多少は周囲に良い影響もあるかもしれないな。それはそうと、お前は海外に行くとしたらどこか行きたい場所ってあるのか？」
「さぁ、どうかしらね。あなたはどこか行きたい場所はあるのかしら？」
「え？うーん、そうだなぁ。特に買い物とかには興味は無いし……泳いだりするなら日本の海やプールで充分だと思うし……ヨーロッパの古い歴史のある町並みとかを見てみたいかな」
「あらそう。行きたければ行けば良いじゃないの。本当に行きたい場所を答えたりして、何を考えているのかしら、失礼な。どこでも遺書を書かせるわよ」
「こら！行きたい場所を言っただけでどうして遺書が必要になるんだ！いくらなんでも酷いぞ！」
「違うわよ。どこでも一緒に行かせるわよ、って言ったの。私はあなたが隣にいればどこでも……って、何を言わせるのかしら、みっともない」
「ううっ、そう思ってくれてるから怒ってたのか……僕だってもちろん同じ気持ちだぞ。こうして隣にいられれば幸せだ」
「あらそう。ここに決めたのね。じゃぁ今すぐ遺書を書いてちょうだい」
「どうしてそうなるんだ！」
「クリックするか遺書を書くか、どっちかよ」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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