【会話ブログ】いつも黒くて悪かったわね | 【会話ブログ】

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あなたが一番こんがり焼けていたのはいつ? ブログネタ:あなたが一番こんがり焼けていたのはいつ? 参加中


「子供の頃は結構日焼けしたもんだけど、今年はどうだろうな」

「あら、良かったわね」

「え?何が?まだ日焼けしたともしてないとも言ってないぞ」

「ええ、そうね。でも今年の夏を無事に生きて過ごせると思っているんでしょう?希望を持つのは決して悪い事ではないわ。だから良かったじゃないの」

「こら!何か僕じゃとても夏を乗り切れないみたいな言い方じゃないか!」

「うるさいわね。日本の電力事情を考えると、とんでもない暑さの日に限って停電になる恐れがあるじゃないの。運よく冷夏にでもならなければ熱中症になる人が例年を上回るのは確実だと思うわ」

「まぁそうかもしれないけど……皆ちゃんと気を付けて対策を心掛けようとしてると思うぞ」

「あらそう。あなたは具体的に何をするつもりなのかしら」

「そうだなぁ。一応既に部屋の電球は省エネタイプに替えてあるし、冷房の設定温度も高くする予定だし、更に扇風機とかうちわとか……」

「あらそう。何を言っているのかよく分からないけれど、うちわはまだしも扇風機は持ち歩いても中々使い道が無いんじゃないかしら」

「え?流石に外では使わないぞ?僕の部屋で使うに決まってるじゃないか」

「まさかうちわもあなたの部屋で使うんじゃないでしょうね」

「うん、まぁうちわは持ち歩けるけど、基本的には部屋で使う事になるだろうな」

「まぁ、という事は私が暑い想いをしても全く何も熱中症対策を施してはくれないのね、失礼な。ずっとあなたが扇いでくれるのかと思っていたけれど、人生や恋愛なんて期待するだけ時間の無駄なのかもしれないわね。もう天を仰いで毒を仰ぐくらいしか私には道が残っていないのかしら」

「ちょ、ちょっと待った!こんな事くらいで簡単に死ぬんじゃない!僕の部屋の節電対策について質問してたのかと思っただけじゃないか!一緒にいる時に扇いで欲しいなら僕は扇いでも構わないぞ」

「あらそう。まさか本当にしてくれるとは思わなかったわ。焦燥感や喪失感を煽った甲斐があったかしらね。私の前にひざまずいて扇いだり仰いだりするつもりかしら?」

「何か姫様と召使いみたいじゃないか……全く。今みたいに横に座った状態で扇ぐのはダメなのか?」

「まぁ、それでは私の身体半分しか涼しくならないじゃないの。半分は氷のようで半分はゆでだこのようで、正面から見ると紅白饅頭が座っているかのような恥ずかしい外見になってしまうかもしれないわ。って、くだらない事を言っていないで何を話したいのか早く言ってちょうだい。空気も会話も停滞してしまって、うちわ程度では全く太刀打ち出来ない状況になってしまっているわよ」

「それなりに会話は進んでたと思うけど……まぁ良いか。そういえばお前も真っ黒に日焼けした事とかってあるのか?」

「引っぱたくわよ」

「何でだよ!何も変な事は言ってないぞ!」

「うるさいわね。まだ幼い頃の細くて骨ばった私が性格だけではなくて見た目まで真っ黒になってしまって、まるでかりんとうみたいだと思ったんでしょう?一度溶けていびつな形で固まった板チョコみたいな女で悪かったわね。ひょっとしたら甘いかもしれないのに、見た目だけで避けられる人の気持ちを考えた事があるのかしら」

「誰もそんな事言ってないだろ!お前みたいなとんでもない美人が言ってもあんまり説得力も無いぞ!」

「うるさいわね。とにかく日に焼ける事なんて無かったし、今後も無いわよ。日に焼ける事はあるけれど」

「え?それじゃ辻褄が合わないじゃないか」

「違うわよ。日々にやける事はあるけれど、って言ったの。あなたを見ているとそういうシーンの連続だもの」

「僕はただ存在してるだけで笑いたくなるような人間なのか?って、全然笑った事なんて無いクセに……」

「違うわよ。恋に妬ける事は……って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「うっ、心配しなくても僕はお前の事しか興味が無いぞ!お前の事だけが大好きだから信じてくれ」

「うるさいわね。心が燃えて真っ黒焦げになるような事を言わないでちょうだい」


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