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子供に花の名前をつけるとしたら? ブログネタ:子供に花の名前をつけるとしたら? 参加中


「人の名前にも色々あるな」

「ええ、そうね。特殊な日本人の名前として全国トップクラスに入りそうな実力のクセに、ずいぶん他人事なのね」

「うっ、ま、まぁ僕達の名前は今回は良いじゃないか……」

「あらそう。私は別にそれでも良いけれど。私が私でいさえすれば名前なんて重要ではないものね。自分で自分の名前を呼ぶ事なんて無いし、周囲の人達が便利だから存在しているに過ぎないわ」

「まぁそうかもしれないけど……でもたまに自分で自分の事を名前で呼ぶ女性がいるじゃないか」

「ええ、そうね。きっと自分でも呼んでいないと忘れてしまうような希薄な存在感なのよ。黙っていたらどんどん透明になってしまうんじゃないかしら」

「そ、それはいくらなんでも言い過ぎじゃないのか……何となく自分を名前で呼ぶ人の方が個性が強いような気もするし」

「あらそう。という事は私は個性が無いと言いたいのかしら、悪かったわね。私こそが無色透明で何色にでも染まってしまいそうないたいけな女の子だったのかもしれないわ。でもその無色透明こそが実はとても強力な色という可能性もあるわよ。簡単にあなたの色に染まると思ったら大間違いよ」

「心配しなくてもお前より個性のある人は見た事が無いぞ。とても僕の色なんかには染まらないような気がする……」

「……あら、あなたが私の色に染まるという方法もあるんじゃないかしら」

「そ、それは言うまでも無く既に完全に染まってると思うぞ」

「………………」

「あ、あれ?結構恥ずかしい事を言ったと思うんだけど……全然嬉しそうじゃないな……」

「…………染まるも何も最初から私達は全く同じ色じゃないの。何を考えているのかしら…………」

「え?何か言ったか?…………えーと、危ないからちょっと話題を変えよう。女の子だと花を名前につけるケースも多いな」

「あらそう。【サイヒ】という名前は聞き覚えが無いけれど、そんなケースが多かったのね。今まで一人も出会わなかったのは奇跡的な状況なのかしら」

「サイヒ?そんな花があるのか?」

「ええ、【花】という漢字を分解すると【サイヒ】じゃないの。あなたが言ったのよ」

「分解するなんて一度も言ってないぞ!せめて【はな】って名前が多いと誤解されるならまだ分かるけど、サイヒはちょっと考えたら分かるんじゃないのか?」

「あら、自分の説明不足を棚に上げて私の脳内におけるたくましい想像力がお花畑状態だと言いたいのね、失礼な。ローズローズチェリーにするわよ」

「何だそれは?トゲか何かで刺されるんだとしたら恐ろしいな」

「違うわよ。バラバラにして錯乱させてやるわ、って言ってるのよ」

「もっと酷いじゃないか!勘違いを指摘しただけなのに罰が酷過ぎるぞ!」

「うるさいわね。バラのトゲなんて怖くも何ともないじゃないの。あれはわざわざ触りに行くから刺さるだけで、私は自ら刺しにいってしまうわよ。って、誰が甘い香りの藤棚を独占したくて必死に守ろうとしているくまん蜂みたいに真っ黒な存在なのかしら、失礼な。あなたが私にとっての藤棚だと思って調子に乗っているといつか蜂の大群に襲われるわよ」

「何を言ってるのか全然分からないぞ!藤ってあの紫の垂れ下がってる花か?確かにくまん蜂が近くにいるような気がするけど」

「うるさいわね。分からないなら深く考えないでちょうだい、みっともないわね。花でも何でも名前なんて勝手につけたら良いじゃないの。ヒサカキでもラフレシアでもスマトラオオコンニャクでも問題ないと思うわ」

「それって全部臭い花として有名な花じゃないのか?……全く。それはそうと、どうして女の子だけ花の名前をよく使うんだろうな」

「あら、男の人もかなりたくさんいると思うわ。そこまで極端に割合は変わらないんじゃないかしら。妙な事を言うのね」

「そうか?うーん、例えば藤男さんとか、梅吉さんとか……?」

「違うわよ。名字の事を言うのね、って言ったの。藤原さんとか梅田さんとか桜井さんとか、男性も女性も変わらず物凄くたくさんいるじゃないの」

「……いや、僕はあくまで名付けるって意味で言ってるんだぞ」

「ええ、そうね。男性も女性も皆名前が付いているわ」

「……そう言われるとそうだけど……」


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