【会話ブログ】稽古はキツク、本番はもっとキツクよ | 【会話ブログ】

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はじめてみたい「おけいこ」は? ブログネタ:はじめてみたい「おけいこ」は? 参加中


「何か習い事ってしてみたいと思うか?」

「蹴り飛ばすわよ」

「おい!何でいきなりそうなるんだ!何も失礼な事は言ってないだろ!」

「うるさいわね。習い事といえばキックボクシングに決まってるじゃないの。自分から訊いておいて何をうろたえているのかしら」

「キックボクシングに決まってるわけじゃないと思うけど……他にももっと色々あるじゃないか」

「あらそう。キックボクシング以外となるとムエタイかしら?空手やテコンドーという可能性もあるわね」

「どうして打撃系ばっかりなんだ!もっと他にも色々あるぞ!」

「まぁ、何を考えているのかしら、いやらしいわね。私に近寄らないでちょうだい」

「な、何だ今度は。僕はどんな勘違いをされたんだ?」

「あら、勘違いではないわよ。それとも私が自意識も性意識も過剰な被害妄想肥大妄想女だと言いたいのかしら?打撃系が嫌なあなたは私と組み合ったり寝技に持ち込んだりする武術をしようとしているじゃないの、いやらしいわね」

「やっぱり勘違いじゃないか!寝技だって立派な格闘技だし、いやらしくないと思うぞ。って、何故か僕が寝技のある格闘技を擁護してやりたがってるような展開になってるぞ……僕は華道とか茶道とか、そういうつもりで習い事について訊いたんだけど……」

「まぁ、私の身体がどう稼動するのかとか、どう作動するのかとか、そういうのをじっくり観察しようとしているのね、いやらしい。先程までは金的もやむなしと思っていたけれど、まずは目潰しをする必要がありそうね」

「そんな聞き間違いで禁じ手を使われたらたまらないぞ!」

「うるさいわね。冗談よ。話力なら良いけれど、腕力なんて興味無いわ。あなたも私が聞く力をつけるのは好ましいけれど、キック力をつけたらもう手が付けられないと思っているんでしょう?って、今まで全く目立たなかったはずが格闘技を始めた途端にクラスで妙に偉そうな態度をとり始めた生徒のように言うなんて、失礼な」

「僕は何も言ってないだろうが……っていうか入学した日からずっと偉そ……いや、何でもない……」

「何をごにょごにょ礼儀のなっていない新入社員を今日こそ注意しようと思っていたら社長の長男だった事が判明して、やり場の無い怒りに狂いそうになっている男のように呟いているのかしら、気持ち悪いわね。結局今日は何の話をしたいのかしら?流石の私でもそれくらいの事は習ってから会話に臨みたいわ」

「いや、だからその習い事の話を……」

「そうね、キックボクシングが良いかしら」

「おい!さっきは冗談って言ってたじゃないか!」

「うるさいわね。腕力にもキック力にも興味が無いとは言ったけれど、瞬発力と攻撃力は身に付けても良いと思うわ。向かってくるいかがわしい言葉を瞬時にかわして、会話から逃げようとするいかがわしい相手を追及して懲らしめるのよ」

「……そんな言葉遊びみたいにキックボクシングが会話術の上達に役立つとは思えないけど……」

「うるさいわね。キックするわよ」

「結局は物理攻撃を繰り出すつもりじゃないか!」

「違うわよ。キツクするわよ、って言ったの。まずは自主練習でどこまでいかがわしい言葉や男をキツク懲らしめられるか挑戦してみるわ」

「……その相手ってもしかして僕じゃないだろうな?」

「あら、私に何を言わせようとしているのかしら、早速いかがわしいわね。私が会話する男性なんて世界中探してもあなたしかいないじゃないの。って、何を言わせるのかしら、いかがわしい。どうしてあなたはすぐにいかがわしい展開に持ち込もうとするのかしら、本当にいかがわしいわね」

「要するにお前の中で僕はどうやってもいかがわしい存在、って認識みたいだな……でもキツクしたわりには普段とほとんど変わってないような気もする」


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「言わなくても分かるわね。クリックしないとキツクキックするわよ」


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