![結婚したい?してよかった?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「日本では結婚率がどんどん下がってるらしいな」
「うるさいわね。それより私の話を聞いてちょうだい。昨日町を歩いていたら【親子丼】という看板が何だか目に飛び込んできたのよ。いつも通る道にいつもある看板で、今まで全く気にした事なんて無かったけれど、昨日は妙に気になってしまったわ。そうなると頭に親子丼がこびりついてしまって、親子丼を食べずにはいられなくなってしまったのよ。そこで私は普段購入するジャガイモと一緒に新ジャガも購入して帰ったわ。新ジャガは中々カリッと揚がらないから水に晒す事と二度揚げする事が重要だけれど、そうすると結局どちらも大差ないフライドポテトになってしまうのよね。ジャガイモの親子丼っぽくなるかと思ったけれど、残念だわ」
「一体何をしてるんだ……結局苦労したわりには成果が少なかったわけだな。それより今日は日本の結婚率の話を……」
「うるさいわね。それより私の話を聞いてちょうだい。数年前に行った神社の池にたくさんの亀が住んでいたのよ。そこである親子の亀を発見したわ。大きな亀の上に小さな亀が乗っていて、まさに親子としか言いようの無い亀だったのよ。そこで私は本当に親子なのかどうか確かめたくなってしまって、上に乗っていた亀を別の亀に乗せてみたわ。すると乗った亀はすぐに降りようとして、乗られた亀も落とそうとするような動きをしたわ。やはり意外と相手が誰なのか認識しているのね。家族というのは中々侮れない結びつきがあるらしいわ」
「だから一体何をしてるんだよ……まぁ勘違いした家族が結成されなくて良かったのかもしれないけど……って、そうじゃなくて、今日は結婚……」
「うるさいわね。それより私の話を聞いてちょうだい。ある日、左手の薬指に赤い糸を結び付けて、30センチほど指から垂らして歩いている女の人がいたのよ。一体どういう事なのか気になった私は、意を決して話し掛けてみたわ。すると彼女は【もし同じようにして歩いている人がいたら、きっと私と同じ感覚を持つ運命の相手なのよ。だからその場でお互いの糸を結んで、そのまま結ばれるつもりよ】とかうっとりと話していたわ。だから私も負けじと赤い糸を薬指に結ぼうとした瞬間、彼女は私を突き飛ばして走って逃げてしまったわ。彼女は私の感覚が何か気に入らなかったのかしら」
「何か夢と現実がごちゃ混ぜになってそうな人だから、きっと相手が女性になるとは思ってなかったんじゃないのかな……って、結婚……」
「しつこいわね。もう結婚と家族に関する話は散々したじゃないの。これ以上何も話す事なんて無いわ。あなたの魂胆なんて最初からお見通しなのよ、いやらしい。せめてあなたが18歳になってからこういう話はしてちょうだい」
「ええっ!?ちょ、ちょっと待って、僕は別にただ話題として言ってるだけで……」
「うるさいわね。そのわりにはずいぶんと慌てているじゃないの、いかがわしいわね。とにかく今は何だか話す気にならないわ。意地でも拒むわよ」
「全く……まぁ話したくないならそれでも良いけどさ」
「違うわよ。いずれそうなるわよ、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともない。しばらく私に近寄らないでちょうだい」
「ううっ、た、確かにこれは僕も恥ずかしいぞ……」
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