![あなたの今年を表す漢字は?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「今年の漢字ってのが毎年発表されるな」
「ええ、そうね。それがどうかしたのかしら」
「いや、僕達だったらどんな漢字が今年は当てはまるかな、と思ってさ」
「あらそう。あなたは【恥】とか【無】とか【痴】とか【珍】とか【不】とか【裸】とかかしら」
「どれもこれも最悪じゃないか!最後のは確実に僕じゃないし!」
「あら、という事は他のだったら思い当たる節があるのかしら?思ったよりも殊勝な態度ね。【半】でも良いかもしれないわね」
「どういう意味なんだ?それは」
「大体半分くらいは自己認識が出来ている、という事よ。他には中途半端だったり半人前だったり半熟卵という意味にもなるわね」
「また酷いのばっかりじゃないか!しかも最後がよく分からないぞ!」
「うるさいわね。という事は他のは思い当たる節があるという事じゃないの」
「ううっ、なるほど、最後以外のを認めさせる意図があって変な事を言ってたわけか……とにかくちょっと訊きたいんだけど、さっきのは全部お前の意見なのか?それともお前が第三者的な立場でお前としての意見とは別に言ったのか?」
「お前がお前がうるさいわね。そうやって情報を刷り込んで私に【前】と言って欲しいのかしら?どうしてあなたがその漢字が好きなのか分からないけれど、紀元前とか進化前とか死ぬ直前とか匍匐前進という自己認識なのかしらね」
「だから最後のは……じゃなくて、全部違うぞ!って言うべきだな。えーと、だから、他の人も僕に対して抱きそうなイメージを代表して言ったのか、それともお前だけの意見として言ったのか、って、説明が難しいな」
「うるさいわね。私から見たあなたの漢字なんて何一つ無いわよ。当たり前じゃないの」
「ううっ、そんな……僕の事はほとんど印象に無いのか?」
「……違うわよ。何も言えないわよ、って言ったの。当たり前じゃないの、みっともない」
「言う前からみっともない、って言われても……」
「うるさいわね。言わせるくらいなら私は舌を噛み切ってしまうわよ」
「そこまで言いたくない漢字を僕に当てはめようっていうのか!」
「違うわよ。私は【舌】であなたは【言】うにしてしまうわよ、って言ったの。二人合わせて【話】になるからそれで良いじゃないの。……私が【女】で彼が【子】とか、私が【亦(また)】で彼が【心】とか、誰が言うもんですか、みっともない」
「なるほど【話】か。僕たち二人の漢字としてはアリかもな。って、何をぶつぶつ言ってるんだ?」
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