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「何かを始める時に○○デビューって言葉を使ったりするな。あれってフランス語か何かだっけ?」

「何よ、突然。違うわよ。日本語に決まってるじゃないの」

「え?そうなのか?そのワリにはカタカナしか存在しないじゃないか」

「フランス語の場合は社交界とか舞台とか、そういう公の場所に新人が初登場する時の事を言うのよ。でも日本ではちょっと違う使われ方もしているわ。だからあなたの言うケースでのデビューは日本語よ」

「なるほど。確かに日本だとフランスよりも多彩な使われ方をしてるらしいな。じゃぁあえて日本で使われている意味で、最近何かデビューした事ってあるか?」

「さぁ、どうかしらね。ここで綺麗に【デビューデビューした】とフランス語と日本語を合わせて言えたら良かったのかもしれないけれど、まだ私達は無名の存在だからフランス語のデビューは使えないわね。だからまずあなたが何かデビューした話をしてちょうだい」

「え?僕?うーん、そうだなぁ。一応ブログの世界でデビューした、って事で良いんじゃないのかな。公の場に出てるわけだし、デビューデビューと言えるかもしれない」

「あらそう。あなたは既にプロの世界に飛び込んで互角に戦っていると自負して自惚れているのね。今のような状態でよくそんな事が言えるわね。私達のブログは本にもなっていないし、雑誌などの取材も全く来ないし、そもそもここでのいちおしブログにさえなっていないわ。せめて有名人のブログにカテゴライズされて初めてデビューと言えるんじゃないかしら」

「ええっ?それは大変過ぎるんじゃないのか?だって僕達が有名人になる事なんてほとんどありえないと思うぞ」

「まぁ、あなたがそんな低い志だからいけないのよ。せっかく私が100でもあなたが0なら平均して80くらいになってしまうわ」

「完全に計算が合わないんだけど……」

「うるさいわね。私の100が既存の概念で表す100だと思ったら大間違いよ。くだらなくてつまらない数字と合わさって平均値になんてなってたまるもんですか。私はちゃんと相手の長所や適正を見極めて限界まで点数を引っ張りあげる事が出来てしまうのよ。もし相手があなたじゃなかったら100点以上になってしまうんじゃないかしら」

「まるで僕が人類で最低みたいな酷い言われようじゃないか!」

「そうかしら。私としては本当の事を言っただけだけれど、あなたがそう思うなら今のが【暴言デビュー】という事にしても良いわよ。私は一生言わずにいるのかと思ったけれど仕方ないわ」

「今のが初めてって、なんて自分に甘い評価なん……いや、何でもない」

「何をぶつぶつ言っているのかしら、気持ち悪いわね。でも私はそんなあなたの事が大好きよ。ずっと私の傍にいて欲しいとずっと思っているわ」

「えええっ!?普段絶対にそんな事言わないのに……【素直デビュー】か何かをしようとしてるのか?」

「違うわよ。どう考えても【ウソデビュー】じゃないの。生まれて初めてウソというのもを口にしてしまったわ」

「おい!さっきの言葉がウソじゃもう最悪じゃないか!」

「うるさいわね。どうせ誰も聞いていないし、聞いている人も頭のおかしい人ばかりだから良いのよ」

「今のはいくらなんでも酷いぞ!僕達の会話が好きで聞いてくれている人だっているんだからな」

「うるさいわね。でも前言撤回はしないわよ。今のが【素直デビュー】という事にしようかしら」

「どうしてこんな展開になったんだ……こうなったら僕が代わりに……ミニーが失礼な事を言ってスミマセン。本来はそんな事は全く思っていな……」

「ちょっと、勝手に人のコメントの内容を変えないでちょうだい。煮沸でピューするわよ」

「意味が分からないぞ!僕をヤカンか何かで沸かすつもりか!」

「違うわよ。【シャッフルデビュー】するわよ、って言ったの。【暴言】と【ウソ】と【素直】の順番が入れ替わっているのよ。そして暴言については謝るわ。悪かったわね」

「な、なるほど……えーと、じゃぁ会話を聞いてくれてる人に【暴言】を言ってたわけだな。そして僕の点数が【ウソ】で……好きって言ってくれたのが【素直】……?」

「あら、ずいぶん前向きなのね。【暴言】だけは正解よ。いつも聞いてくれてとても嬉しいわ」

「おい!ちょっと待て!それじゃ僕にとっては最悪じゃないか!【素直デビュー】になってないぞ!


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