太平洋戦争終結に至る過程に対する嶋根純一の考え方 | 近代史から本当に学ぶべきこと 嶋根純一

近代史から本当に学ぶべきこと 嶋根純一

定年退職後、アマチュア歴史家として国内外を調査旅行している嶋根純一です

意外に知られていない事実ですが、ポツダム宣言を受け入れる昭和天皇のいわゆる「玉音放送」は、生放送ではありません。
数日前にレコード録音されたもので、これを8月15日にNHKが放送するべく、時の鈴木内閣が手配をしたものです。

この動きを察知した日本陸軍の戦争継続を強硬に主張するグループは、8月15日当日に皇居を始めとしたこの「玉音レコード」のありかを求め東京中の関係先を襲撃。
NHKや鈴木貫太郎私邸、宮内庁は当然のように襲撃しメチャメチャに破壊をしましたが、あろう事かこの一派は皇居にも侵入して昭和天皇の身辺を襲撃、破壊をするという驚くべき行動に出ます。

もはや東京は内戦状態に陥ったと言っても過言ではない状態になりました。

このような中、NHKは予定通り玉音放送の実施に成功。
戦争継続派は刀を納め敗戦を受け入れる事になりましたが、この、皇居が襲撃を受けるというありうべからざる事態は長くタブー視され、問題として扱われる事はほとんどありませんでした。

玉音放送後は陸軍大臣の阿南惟幾を始めとした陸海軍の幹部が次々と自決、あるいはアメリカ艦船への特攻を仕掛け、混乱は最高潮に達しました。

ロシア国境にある、北方の占守島では火事場泥棒的に日本に進撃を始めたロシア軍と、占守島守備隊の間で本格的な戦闘も発生。
日本陸軍の一式戦車が実戦で活躍するなど、もはや誰がどのように軍の統制を取っているのかすらややこしいと言う状態に陥ります。

しかし、このような混乱も1週間ほどで収まり、日本は本格的に降伏。
1945年9月2日には、戦艦ミズーリの艦上で日本の全権代表は降伏文書に署名をして、無条件降伏が成立しました。

このあたりの混乱振りはどれほどのものかと思いますが、かつて「にっぽんの一番長い日」で映画化をされており、良く出来た映画としての評価が定着しています。
興味があればぜひ一度、レンタルビデオ屋さんで検索してみてください。

嶋根純一
http://kitter.at.webry.info/