マイペースで歩こう☆ -37ページ目

マイペースで歩こう☆

ノスケから⇒全ての発達障害児とその家族へ。
『チャンスは常に目の前にある。自主性を持つことが一番大切。自分らしく在りつづけることです( ̄∀ ̄*)』




災害復旧も終わってないのに次が来る。前回と同じ地域でなくてホッとしてるけど、避難勧告がきてるのは。。。




おや。家族全員のスマホが一斉に鳴り響いた。
ってことは、ウチじゃね?




ちび子:外には出ねーぞ!( ` 口 ´ )




高いところ…。ウチの学区の避難所は、〝四階以上の建物に登れ〟だ。
天災は忘れた頃にやってくる。被害も明日は我が身。

皆さま、どうぞお気をつけて…。
















時は少し遡って。ちび子が体調を崩して休職してからのこと。

意外にも。ノスケは、心配して、心配して、ちび子を気にしていた。


2時間かけて土曜の夜に帰ってきたノスケは、翌日の日曜の昼過ぎには帰って行く。帰省の理由は常に

ノンちゃんの顔を見に帰るから( ̄ー ̄)

であった。ノンたろうの顔を…?いやいや、それは多分口実で。



ネコの写真を送って( ̄ー ̄)


ネコの様子を知らせて( ̄ー ̄)


そのたびに、ちび子とノスケはLINEすることになる。
ノスケはキッチリ1週間置きに帰ってきて。そのたびにちび子を外出に誘い、ランチに連れ出したり、夕飯を食べに連れて行ったり。結構マメに、妹を連れて出かけていたのである。

おかげでノンたろうが大喜びだったのも、事実なのだけれど。



兄なりに、会うたびに痩せていく妹を心配していたようで。この4カ月、ノスケは一度もちび子に休職や就活について問うことは無かった。
つまり。あえて話を避けていた、のである。




このたび、約一カ月に及ぶ就職活動ののち、ちび子が〝ニイニイ、就職先が決まったよぅ( ` ー ´ )〟と連絡すると。

親よりも熱心に…

それは、もう。小姑張りに…

心配して、心配して。心配したノスケから、確認責めとなったのである。




何という会社なんだい?( ̄ー ̄)


◯◯っていう会社だよ。


面接では、どんな話をしたのか?( ̄ー ̄)


こーんなこと、あーんなこと、色々話したよ。


聞くべきことは、聞いたのか?( ̄ー ̄)



ちび子が、〝ちゃんと私の話も聞いてくれたし、私も話したよ。しっかりしたジムチョーさんで、頭良さそうな人だ( ` ▽ ´ )〟

と返信すると。



向こうの内情は、良く良く喋らせられたか?( ̄ー ̄)

偵察は出来たか?くらいの意味のようだが…。




ちび子:…( ` ー ´ )…私は、どこかにスパイをしに行くのか…?




笑える。



みっく:ニイニイは、おまえが心配でたまらないんだろうよ。



ちび子:…うん…( ` ー ´ )



そして、その晩。
衝撃的な…いや、笑撃的なヒトコトが送られてきたのである。








ちび子:な、なんなんだ、このナナメっぷりは。しかも、く、クセが強いコって…( ` △ ´ )




ニイニイに…。

…ニイニイ、に…。



ニイニイに、言われたくなーい!( ` 皿 ´ )




ちび子:どこ目線なんだよ、コラァ?!( ` 皿 ´ )



みっく:ぷぷーーっ!!癖が強いって!?ノスケが言うか!




ちび子は、ムーッとふくれていた。
癖が強い子…。間違っても、自閉の人には言われたくない。

ともあれ、ちび子はとりあえずニートを卒業した。同時に、ちび子節も復活。




ちび子:ま、いーわ!とりあえず試用期間なんだから、


ダメだったら次行くわ!( ` 口 ´ )


…。
ダメだったら、って…。

ま、今のちび子は、それくらいで丁度いいかも知れないな(笑)

人間、前向きになれるのは良いこった( ̄▽ ̄)












先輩たちに背中を押されて、ちび子は震えながらカバンからスマホを取り出す。

本当に、採用したいと思ってくれてるんだろうか。
私が勝手に解釈してるんじゃないだろうか。




タケ先輩:絶対大丈夫。




ウメちゃん:そこね、むかーしメェちゃんが働いてた会社だよ。




メェちゃんは、〝相談員より現場がスキ〟と、10年以上前に、この事務所に転職してきた先輩だ。
10年以上前。それは、この事務所が新しく設立された時。先輩たちは、みんなそれぞれ別のところから、新しい事務所を支えるべく集まってきた。

私も、いつか。そんなふうに、必要とされる人になりたい。
メェちゃん先輩や、マッさんたちみたいに。

握りしめたスマホ、悩みながら事務所を出たちび子は、ようやく発信ボタンを押す。




『あ、もしもし。私、ネコヤマちび子です。』



もしも、採用してくれるのなら。私はそちらで働きたいと思っています。

そう伝えると、現場責任者の人は明るい声で答えてくれた。


〝わかりました。じゃあ、詳しくは火曜にお話ししましょう〟



『あ、あの…!私、採用していただけるっていうことでしょうか?ジムチョーさんは?』



〝あはは♩もちろん採用です。

私たちは最初からそのつもりでお話ししてました。ネコヤマさんは、ちゃんと考えたい、と仰っていたので、連絡が来るのを3週間は待とう、って決めてました〟だから、私たちはあなたから連絡が来るのを、待っていました。

ジムチョーからは、決定してるから、あなたから連絡が来たら任せる、と私に一任されています。入社日などの詳細は、休み明けに決めましょう。〟



ちび子は、ありがとうございます、ありがとうございます、と伝えた。





みっくが待ち合わせ場所に着いたとき、ちび子は弾けるような笑顔を見せた。




ちび子:おかあさん!あのね、あのね、私ね、採用だって!( ` ▽ ´ )




みっく:ほぅ、良かったな。自分から電話したんか?




ちび子:うん!あのね、マッさんやタケ先輩も、それは最初から決定で、私の返事次第っていうことでしょう、って。




みっく:ほら見ろ。




ちび子:うん、おかあさんの言うとおりだった♩
( ` ▽ ´ )




みっく:本当に良かったな、ちび子。まぁ、この時代一つの会社に死ぬまで働くほうが珍しいし。とりあえず働いてみな。おまえの職は、むしろたくさんの経験が必要だから。




ちび子:うん!私、やってみる!( ` ▽ ´ )




そうして、ちび子は。ことのついでのように…ババァとの遭遇を話したのだった。

『私ね、自分でもビックリするくらい、あの人に対して何の気持ちも湧いて来なかったよ。
もう、終わったんだ、って、あの瞬間に思った』


いつかは、全ては、過去になって。ちび子の次への糧になるように。




バイトに来ないか、と呼んでくれたタケ先輩。

ちび子を信じてくれたマッさん。

たまたま指定された、バイトの日。

ババァに遭遇した時に、一緒に居たアイコさん。

そして、ちび子の就職が決定した、この日。


偶然なのか、必然だったのか。
巡り合わせと縁を感じずにはいられなかった。