私の息子のノスケは。かなり早い時期に自身の抱えた問題を自覚していました。
常に不安に駆られる、安定しない感情や。
周囲と自分との距離感を感じる、違和感や。
こうした特性を自覚してはいましたが、それが障害と言われるものなのだ、という現実を告げた瞬間は、ひどくショックを受けていました。
イヤー!と。泣き叫んだことを今も覚えています。
思えば。障害に対する拒否感が、最初の原動力だったかもしれません。
障害者、と呼ばれたくない。
みんなと違う、と言われたくない。
特性を認めることは、自分自身を否定するようでイヤだった、と。のちに言ったことがありました。
ノスケの場合は、こんな負けず嫌いもあって。
いつか、ボクは。フツーと言われるようになりたい、と。自身の目標を持っていたようです。
彼は、一度たりとも口にしたことがないのです。
自分は障害者だから仕方ない( ̄ー ̄)
という言葉を。
それを口にすることは、悔しいことだ、と言います。
ノスケには、幼い頃からずっと伝えてきました。
障害は、一生変わらないもの。それは治るとか、変わるもの、では無い。
それでも、“自分”は変わらない。だから、自分を否定してはならない。
今のまま、自分のままで。変わらない自分にこそ、自信を持つように。
特性は、他人には奇妙なものに見えるかもしれないけど。
でも、特性だからこそ役に立つことだってあるかも知れないだろう?
人と違うからこそ。出来ることだってあるかも知れないだろう?
自分の居場所は。自分で見つけるんだよ。
おまえが、それを見つけるために。母さんは、何年だって、何十年だって、おまえのそばでおまえを助けてやろう。
他人から否定される部分こそを。自分の特性だからこそ。
自信に変えて、武器にせよ。
その武器は、人を攻撃するのでは無く。受け入れてもらうための、武器に。
人と違う自分を、他人に肯定してもらうのではない。
他人から、おまえは違うと言われる部分を。
あぁ、これが己の特性であり、障害と言われる根拠なのだ、と素直に認めなさい。
そして、他人に否定される自分を。世界にただ一人の自分なのだ、と。自身を肯定しなさい。
自分を愛せない者は、誰にも愛されないから。自分で自分の愛せる部分を探して、見つけなさい。
それまでは。
おまえが自分を愛せない分。母さんは、おまえを愛しているよ。
逃げるなノスケ。
自分、を。
見ろ。