母ちゃん、これ( ` ー ´ )
初任給をいただいた日。私は胃腸風邪で寝込んで居たのだけど。
帰宅したちび子は、封筒を二つ持ってきて、差し出した。
一つは茶封筒。自分の生活費だ、と言う。
『少ないけどさ。でも、入れる。私は社会人だから。』
と。
金額の多寡は関係無く。そう意識することは大切。エライなぁと思った。
で、もう一つの封筒は、薄い水色のキレイな。
『ゴールデンウィーク、父ちゃんと旅行行くでしょ。美味いもん食べてきて。』
と。
ちび子…。
おまえ、優しいなぁ。ありがとう。
笑顔で受け取ると、にっこりと笑ったちび子。
ノスケとちび子が社会人になって。家を出て独立してしまったノスケは、普段顔を見ることも無く。見習いのちび子は、週3回の夜勤があって不在。
ネコヤマ家はダンナさん( ´ ー ` )とみっくの二人家族になった。
ごはんの支度も、基本ダンナさん一人分だけでいい。みっくは少しだけつまんでオシマイになってしまう。
先日からの胃腸風邪はきっと、子どもたちロスだったのだろう。
手を離れ、飛び立ったちび達。ノスケに至っては、自立なんて出来ないんだろうな…なんて内心思いながら過ごした20年余りの時間だったのだ。
未来なんてわからなかったから、ずーっと薄いカーテンを見ているように思えていた。ひとつ出来ると、他にひとつ出来ないことがあったことに気付く。そんな葛藤と落ち込みの繰り返しの中で、きっと出来るから、と自分を叱咤しながらノスケには笑顔を向ける。
『大丈夫、ノスケ。母さんはおまえを信じるから。』
と。
会社、という新しい環境の中。ノスケはたくましく生きている。
社員寮という集団生活で、先輩たちや同僚と一緒に過ごし。週末は家事をこなし、買い出しに出かけて自炊している。時折同僚たちと食事に出かけ、夕食の卓を囲む。
社会人としての様々なことを教育されながら、ひとつずつ学んで行く。財形貯蓄も迷わず決め、保険も入ると言って。
昨日久しぶりに顔を見て、なんだか痩せたと告げると、目の前で体重計に乗ってみせた。
『ホラ、別に痩せてないよ( ̄▽ ̄)』
顔つきが変わっていたのだ。頬が締まり、自信を持った笑顔。ノスケは、ちゃんと自分を持っていた。
なんか…。もう、心配しなくていいんだな。
改めてそう感じて。
さみしいな、とも。思ってしまったのだ。
そんな私の感情に、ちび子は敏感だ。変わらずコロコロと話しかけてきては、明るく笑顔。
ノスケが痩せた感がある、夕飯はヒレカツを揚げようと言った瞬間に、フツーにフクれて見せた(笑)
夕飯に食べられないから。ちび子はお昼ごはんにヒレカツ揚げようね。そう告げ、ちび子のぶんだけ支度をする私を、後ろから満足気に見ていたちび子。ちゃんとオトナと子どもを使い分けているのだ(^ω^)
ゴールデンウィークは、旅行に行く私たちの留守にバァバを外食に連れて行ってくれるのだと言う。ありがたいことである。
社会人となった二人を、私もちゃんと認めなくちゃいけないな、と思う☆