ターニャ「たったの4人…だと?」
レン「そう。もう可哀想で見てられなかったよ。」
ターニャ「悪の組織の集会にたったの4人?」
レン「No.2とNo.3と月影って人だけ。良い人そうだったよ?」
ターニャ「良い人そう…?」
レン「うん。ちょっと喋ったんだけど、ショッカラも月影さんもいい人そうだった。」
ターニャ(警戒心が無さ過ぎる…)
ターニャ「よろしい。ご苦労だったレン少尉。」
レン(やっぱり少尉なのか私。)
ターニャ「下がって休みたまえ。」
レン「サーイエスサー。」
レン(いい仕事したな私!)
ターニャ(この世界の最大派閥の一つである悪の組織の集会にたったの4人?幹部が3人増える重要な集会と聞いたが。)
ターニャ(もしやこちらの動向がバレて急遽取りやめになった…?)
ターニャ(もしくは偽の情報を掴まされた…か。)
ターニャ(全く。なんでこうなった?)
ターニャ(呑気な世界なのかと思いきや自ら『悪』を名乗るイカれた組織がある世界だわ、そこの『ウヴァさん』とかいう怪物の所で管理されそうになるわ。何とか逃げ出し今のところは独立出来ているがそれもいつまで続くか。)
カズマ「なぁなぁターニャ?」
ターニャ「なんだ?カズマ。」
カズマ「なんかやたら警戒してるけどさぁ。」
カズマ「別にほっといても大丈夫なんじゃないか?危険はなさそうだし。」
ターニャ「これだから平和ボケしたヒキニートは。」
カズマ「ヒキニートって言うなよ!」
ターニャ「悪を自ら名乗るイカれた組織。その戦闘員の中には惑星を滅ぼしたり人類滅亡を企んだりする奴がゴロゴロいるわけだ。」
カズマ「お、おう。」
ターニャ「襲ってこないという保証はないんだぞ?警戒し、有事の際に備え武装するのは当たり前だろう。」
カズマ「武装すると変にあいつらを刺激しちゃうんじゃないの?」
ターニャ「では丸腰でいろと?」
カズマ「そうは言わんけどさぁ。」
ターニャ「いいか?『敵意は無い』だから味方になってくれる、『武器を持っていない』だから襲ってこない。そんな単純な構図が成り立つならこの世に戦争など存在しない。」
ターニャ「ましてやこちらには過去にショッカラを狙撃した事があるシノンもいるのだぞ?」
カズマ「過去の事だし悪気は無いみたいだし謝れば…」
ターニャ「本物のバカなのか貴様は!!」
カズマ「痛いっ!!」
ターニャ「弱みを見せてどうする!!相手が有利になる状況をこちらがお膳立てしてどうする!!」
ターニャ「最悪そこから侵略され蹂躙され弄ばれる事態にもなりかねんのだぞ!?」
ターニャ「一番良い道は武力を持ち、情報を把握し、刺激すると危ないと思わせる事だ!!」
カズマ「す、すんません!!」
アクア「ププーッwwカズマさん怒られてやんの~ww」
カズマ「うるせえ駄女神が。」
アクア「駄女神って言うなヒキニート!!」
カズマ「ヒキニートって言うな駄女神が!!」
めぐみん「ちょっと二人とも。落ち着いてください。」
ターニャ(…一番最悪なのはこの連中の大将が私だと思われている事だな。まあ、確かにほかに統率を取れる者がいないから私が仕切ってはいるが。)
ターニャ(シノンの狙撃も私が指示したと思われているとか?)
ターニャ(時系列を考えればシノンの独断だと分かるだろう!!なんだこの茶番は!!)
ターニャ「とにかくだ。」
ターニャ「私達の平和を維持する為に力を蓄え情報を集める。今は下手な接触やいざこざは避けるように。分かったか?」
カズマ「イエッサー。」
アクア「そうね。」
アクア「で?決戦はいつ?そろそろ?」
ターニャ「アクア。私の話を聞いてたか?」
アクア「もちろん!!」
アクア「あなた達には水の女神であるこのアクア様の加護があるわ。自信を持って行きなさい?相手が悪魔じゃないのならアクシズ教の教えには背くことになるけれど、悪を滅ぼす為ならやむなし!!」
ターニャ「アクア。」
アクア「今から行く!?今からでもいいわよ!!この私のゴッドブローをショッカラの右頬に」
ターニャ「カズマ。こいつを黙らせろ。」
カズマ「サーイエスサー!!」
アクア「ぶった~!!カズマさんがグーでぶった~!!」
めぐみん「なるほど!ゴッドブローではなく私の爆裂魔法をご所望ですね!?」
めぐみん「じゃあ行きましょう。今行きましょう!!全力全開の爆裂魔法をショッカラに」
カズマ「もうお前ら恥ずかしいから黙ってろよ!!」
ターニャ(最悪だ。)
このおわ