24年度になりまして1週間以上経ちましたが、
藤井聡太八冠の前期の結果などをまとめようと思います。
-タイトル-
竜王・王位・叡王・王将・棋王・棋聖の六冠で23年度を迎えた
藤井聡太竜王は渡辺明名人から名人を奪取。
棋聖戦五番勝負、王位戦七番勝負は佐々木大地七段に勝ち
4連覇にて防衛。
七冠で最後の砦を守る盟友永瀬拓矢王座からタイトル奪取し
前人未到の八冠制覇をしました。
ALSOK杯王将戦七番勝負は菅井竜也八段を下し3連覇。
棋王戦コナミグループ杯五番勝負で同年代ライバル伊藤匠七段を
下して初防衛、八冠を守りました。
棋王戦第4局が23年度の最終戦となりました。
-棋戦-
前々期ではグランドスラムを果たした四棋戦。
将棋日本シリーズJTプロ公式戦
決勝にて糸谷哲郎八段と対局し優勝、連覇。
銀河戦
丸山忠久九段に決勝で敗れ、準優勝。
朝日杯将棋オープン戦
決勝で永瀬拓矢九段に敗れ準優勝。
NHK杯将棋トーナメント
決勝で佐々木勇気八段に敗れ準優勝。
ほぼ取られてしまい悔しいですが、八冠を維持しながらの戦いなのでハードですよね。優勝1つでもうれしいですが、
来期は1つでも多く優勝すると幸せです(私が…)
-将棋大賞-
4月1日に第51将棋大賞選考委員会により発表された将棋大賞で
藤井八冠が4年連続で最優秀棋士に選ばれました。
史上初の前八冠制覇が評価された形です。
記録部門の勝率1位賞も8割五分2厘(歴代2位)で獲得。
勝率の8割以上は7年連続です。
素晴らしいですね。
第51回(2024年)前年度評価
最優秀棋士賞:藤井聡太竜王・名人(4)
優秀棋士賞:伊藤匠七段(初)
敢闘賞:丸山忠久九段(初)
新人賞:藤本渚五段(初)
最多対局賞:伊藤匠七段 69対局(初)
最多勝利賞:伊藤匠七段、藤本渚五段 51勝(共に初)
勝率一位賞:藤井聡太竜王・名人 46勝8敗 0.852(6)
連勝賞:佐々木大地七段 15連勝(初)
最優秀女流棋士賞:福間香奈女流五冠(9年連続14)
優秀女流棋士賞:西山朋佳女流三冠(3)
女流最多対局賞:加藤桃子女流四段 52局(2)
東京将棋記者会賞:小林健二九段、小山怜央四段
升田幸三賞:伊藤匠七段
升田幸三賞特別賞:村田顕弘六段
名局賞:第71期王座戦挑戦者決定戦
藤井聡太竜王・名人VS豊島将之九段
女流名局賞:ヒューリック杯第3期白玲戦第2局
里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠
名局賞特別賞:第71期王座戦第4局
永瀬拓矢王座VS藤井聡太竜王・名人
升田幸三賞の伊藤匠七段は棋王戦第1局での持将棋の定跡などが、升田幸三賞特別賞の村田顕弘六段は村田システムの工夫に
対して評価されました。
棋王戦第1局は藤井八冠はいつものように相手玉を詰ましに
いくつもりでしたが、持将棋への方向転換を余儀なくされましたし、
村田システムは評価値98/2まで藤井八冠を追い込んだことで
作戦の有効性を評価されました。
どちらも対藤井八冠によるものなのが面白いですね。
将棋の強さ、姿勢が基準になっている、って事かな。
いかに注目度が高いかというところですね。
永瀬拓矢王座の1分将棋でのミスが運命を変えてしまったという
彼の衝撃と葛藤が凄まじかったですね。
こちらも対局を見ながら第5局があると覚悟を決めていましたから、ドラマチックな幕切れで、永瀬王座の心の痛みがひしひしと伝わりましたね。
来期てか今期といいますか、始まりました。
強い若手の棋士さんも台頭してきましたし、竜王・名人として
横綱相撲ならぬ将棋を指す志の高い藤井八冠を
これからも応援していきます。
以前ほどUPはできませんが、きままに書いていきます。
よろしくお願いしますね。
↓☆2023年度といえばの八冠達成時のご雄姿☆