ガストーチによる焼き入れ | ―正宗の名刀は再現できる―

―正宗の名刀は再現できる―

自身を「スーパーメーカー」と称する鋼の研究者、古屋道正です。
世界に3人しかいないダマスカス鋼の再現者の一人です。
鉄・鋼に対するあくなき探究心を、ブログに少しずつ書き記していきます。名刀細川正宗は再現することができることを知っていただけることでしょう。

 世の中にガストーチというものがあってこれがすごい優れものです。


 青い炎が直線的に火口からでていいなーとおもいます。


 これを両側に5本ずつ並べて一斉に点火して中心に包丁の原型をおいて加熱して、焼き入れ温度まで上げます。


 これはやってみましたが、そんなに簡単ではありません。


 均一に加熱できないばかりか温度が上がりすぎてすぐに900℃ぐらいとなって加熱過剰となり、焼き割れ、かえってアマ焼きになったりします。


 伝統的な松炭の加熱法のほうがはるかにすぐれているようです。


 セラミックファイバーでトーチでの加熱空間を覆えばもっとよくなるとは思いますが、まだやっていません。



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