映りはまだ出したことはないですがもこうなります。う出せることは分かった。
では刃の中まで沸が複雑に出現したり、刃先まで沸たりするのはどうして出現するのでしょうか?
最近経眼した貞宗の短刀では刃のなかが二重の沸焼きのような様子を呈しておりしかも刃全体が沸ている状態にありました。
藤安刀匠の最近の作品にもそれがでていたのですごいとおもいました。
かれは天才的な刀匠です。
独力で刃の不均一の出現の原理を見抜いて作品にしてしまうとはなんという慧眼、なんという腕前でしょうか?
驚嘆を禁じ得ません!
感動しました。
では わたしが考える刃中の不均一の発生原理はどのようなものでしょうか?
鋼の炭素量の不均一がきちんと最後まで維持できる鍛造がなされた場合、すなわち低温鍛造が最後の一回までなされている場合には 焼入れで刃のなかに不均一がでる焼き入れは簡単です。
焼き入れ温度はけっして740度を越えてはいけないし、A1変態点の727度よりもうえに来なくてはいけないという難しい加熱管理ができれば 刃のなかの不均一は出現します。
炭素量が0.5%の部分はこの温度では焼きが入りません。
それに対して炭素量が1%の部分は焼きがきちんとはいります。
したがって刃のなかは不完全焼き入れになり刃中は刃先まで沸たり、匂いになったり葉や足も複雑に出現したりします。
まだ自分では 実験していませんが必ずこうなります。
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