どーも
※2016/3/14のお話です。
防御施設であり、祭祀施設でもある集落から生まれた“グスク”。
やがてそれが“本格的な城”へと変貌を遂げる過程で鍵を握ってくるのが地方豪族・按司(あじ)です。
(あ…按司???) (・Θ・;)
聞き慣れない単語すぎて一体何の事か分かりませんが。汗
この按司は元々沖縄の神話の中に登場する存在なのです。
神話によると天帝(天の最高神)の命を受けた阿摩美久(アマミキヨ)という神が沖縄、奄美の島々を創り、その島に降ろした夫婦の神が3男2女を儲ける…この3男2女こそが沖縄の国を造ったとされています。
長男が天孫氏を名乗り国王となり、次男が按司と呼ばれる諸侯(王に次ぐような地位で王より土地を与えられ、その土地を支配する者=大名のような存在)となり、三男が百姓(平民)になったそうです。
もちろんこの天孫氏という国王は架空の存在ですが、集落が集落を飲み込み併合、支配領域を拡大していく中でその首長は肩書き、正統性を訴え、人心を掌握していく必要があった。
そこで用いられたのが神話に登場する「按司」というワード。
このエリアは国王(天孫氏)より授かった土地で自らは百姓を統べるに値する存在だと言ったわけなんですね。
更にこの按司というワードは意外な効果を齎します。
それは沖縄の民族信仰・をなり神(妹あるいは血縁女性が兄を霊的に守護するという考え)。
ここでもう一度沖縄の神話を見てみると、長女、次女と呼ばれる存在もいる事が分かります。
この2人は一体何か?按司から見ると妹あるいは血縁女性。つまり霊的な力を持つ者・ノロ(祝女)と呼ばれる人を指してるわけなんです。
ノロは御嶽に入る事の許された女性で祖先神や沖縄の神々と交信し、五穀豊穣を願い、災厄を払う役割を担います。
それは集落の人にとっても、グスクにとっても、また地域支配の確立を目指す按司にとってもなくてはならない存在なのです。
按司とその血縁女性であるノロが政事(まつりごと)と祭事(まつりごと)を行う。(祭政一致体制)
支配層にとって按司とは実に便利なワードだったわけなんですね。
そうやって各地に興った按司。言わば戦国時代のような時代に突入し、それに伴いグスクも大型化ていくわけなんですが…そもそも土地の少ない沖縄ですからあっと言う間に彼らは整理されていきます。
按司を統べる存在、王の出現によって。
按司を統べ、北山を統一した北山王の居城、それが今帰仁城だったってわけですね。(`・ω・´)
グスクについて理解を深め、無事スタンプをGETしたamellosh。
昼飯はソーキそば!!(*´π`) ズルズル 美味い!!
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