トマト その1 | みちくさ農園 みちくさブログ

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愛知県の片田舎で今日も元気に農天気(脳天気)♪
カエルと遊びながら、農薬を使わない農業を営んでいます。

【  トマト その1  】

トマト。原産地は、アンデス。ナス科。


いまや、とても種類の多い作物ですが、
原種は、意外にも ミニトマト に近いといわれています。
同じようなことはキャベツにもいえるかもしれません。
キャベツの原産地は地中海沿いのがけっぷち。
今でもイタリアの海沿いの崖には、原種が生えているようです。
で、芽キャベツに近いとか。
人類は自然界にあるいろんな植物を『改良』しながら今日の食文化を築いてきました。
その中でトマトは、実が大きくなりました。突然変異によって大きな種が出来たといわれているようです。
まあ、おなじナス科のピーマンにも同じようなことがあり、唐辛子の一種に突然変異で辛くない大柄の実が現れたものがピーマンの始まりのようです。

ところで、そうした、自然界の突然変異ではなく最近は『品種改良』という、ちょっとグレーな方法で作物の種(しゅ)が創られています。
その代表的なものも、トマトです。
今、ほとんどのトマトはハウス栽培です。しかも、一代交配種です。
その走りは、桃太郎トマトにあるといわれます。
桃太郎トマトは、外食産業が発展するに当たり、実が崩れないトマトとして種苗会社によって生み出されたものです。
やがて、ハウス栽培用の桃太郎が出てきて、そしてそれが主流になりました。

爆発的にヒットしました。
その弊害として、トマトは露地では作れない、という『常識』が流布されるようになりました。

わたしたち みちくさ農園 は、このたびビニールハウスで農薬不使用のトマトを栽培することになりました。
その中では、日本に入ってきた当時の系統を受け継いでいる品種(日本 固定種)も栽培する予定です。
もちろん一代交配ではないので種は採れます。
さらに、今年夏からは露地栽培トマトも販売します。同じく、固定種 です。

ビニールハウスでの栽培は、経営安定化のために行いますが、通常のハウス栽培のような薬物は一切使用しません。
また、露地での栽培は、本来のトマトの味を出来る限り皆さんにお届けしたいからです。

見守ってくだされば幸いです。