こんばんは、ミチコです。
過去記事でイイネとフォローして下さった方、本当にありがとうございます!
口コミにより大ヒットを記録した映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」がAmazonプライムビデオでの配信が始まりました
私が書くのが遅かったので、今更……といった所ですが、せっかくなのでのんびりとでも完成させます
という事で「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の本編の振り返りと感想をネタバレありで語ろうと思います
ネタバレOKだよと言う方は、本記事をご覧ください!
なお、感想その5の続きからになります↓
ネタバレありの感想その5
⚠️ネタバレにご注意ください。
あらすじ-哭倉村•水木と鬼太郎の父の絆-
ーーーーー昭和31年。
過去パートの登場人物をご紹介します。
辺りは夜になり、小川の上を蛍が飛び交う中、意識を取り戻した水木と鬼太郎の父は語り出す。
水木「つまり、お前は人間ではないのか」
鬼太郎の父「遡れば人間達の歴史より古くわしらはこの世界にあった。
しかし長い時の中で人間が増えるに連れ、わしらの生活圏は奪われていき、ついに人間達に追われ、狩られて数を減らしていったのじゃ。今や、わしと妻が最後の二人となった」
水木が何故人間である自分を助けたのかと尋ねると、鬼太郎の父は「憐れみをかけた」と答えた。
カッとなった水木は鬼太郎の父の胸倉を掴むものの、その拳は直ぐに力をなくし、水木はしゃがみ込んで「妖怪の事は子守の婆さんから聞かされたがまさか実在するとは」とぽつりと呟いた。
鬼太郎の父「目で見るものだけ見ようとするから見えんのじゃ、片方隠すくらいが丁度いい」
場面が変わって、長田家の座敷牢に戻った二人。
水木が鬼太郎の父に切り出す。
水木「実は俺もこの村で探している物があるんだ」
水木は龍賀製薬の繁栄の象徴であるMの存在をゲゲに明かした。
日本が日清日露戦争で勝ったのは、Mと言う不死の薬のおかげであると言う噂話と、Mが存在した事、Mがあれば日本はどこの国よりも強くて裕福になれると語った。
水木「この村は人間も妖怪も何か秘密を隠している」
水木は鬼太郎の父にそう切り出し、村の秘密を「暴いてやろうぜ!」と誘う。
それを受けて、鬼太郎の父は「我が妻の行方と不死の妙薬か」とほんの少し考えた後、「良いだろう」と了承する。
そしてヨシッと喜ぶ水木に対し、鬼太郎の父は続ける。
鬼太郎の父「何を見ても逃げるでないぞ?」
水木「ふっ、お前こそ」
そうして一夜明け、水木と鬼太郎の父は村を巡りながら、秘密を暴く手がかりを探る。
そこで鬼太郎の父は妖怪の狂骨が関わっていると推察する。
狂骨は殺されて井戸に打ち捨てられた怨念から生まれる妖怪であると続け、この村に居る狂骨は穴倉を井戸に見立てた数百年ものの大物だと語った。
水木「時麿達を殺したのも?」
鬼太郎の父「分からぬ。結界がある以上、あの島からは出られぬはずじゃ。村に憑代でもあらぬ限りは」
夕暮れ時、水木はバルコニーに沙代を呼び出し、穴倉について尋ねた。
沙代は水木に呼び出された目的が龍賀の秘密を探る事だと知り、悲しんだ。
沙代「水木さん。一つ約束をして頂けませんか?そうしたら、わたくしが知る事をお教えします」
水木「約束……ですか?」
沙代「わたくしをここからつれだしてくれませんか?」
沙代は真剣に水木に語りかけるが、水木は戸惑いを見せる。
水木「貴女の望みを叶える力は……」
しかし沙代は水木の気持ちが大切だと訴える。
沙代「出来るかどうかではなく、貴方がわたくしと共に居たいと想って下さるかどうか……わたくしにはそれだけが問題なのです」
水木「……わかりました。貴女が望むなら、外の世界にお連れします」
水木がそう言うと沙代は水木に抱きつき、とっても喜んだ。
そして、沙代は穴倉について語り出す。
曰くなどは特にない事、屋敷と島は地下で繋がっている事、未成年の沙代はその地下道の道を知らない事。
水木「孝三さんから直接話を聞けないだろうか?」
沙代「水木さんの望みなのでしたら、何とかしてみます。貴方もわたくしの望みを叶えてくださるのですから」
満月が浮かんだその夜、水木が墓場で一人煙草を吸っていると、酒を片手に持った鬼太郎の父がやって来た。
そして酒盛りを始める。
鬼太郎の父は水木に沙代の事を「どうするつもりじゃ」と尋ね、それに対して水木は「どうもしない」と一蹴する。
鬼太郎の父「人の真剣な気持ちを弄ぶな。それだけはやっちゃいかん。お主は本当に誰かを愛しいと思った事はないのか?」
その言葉に、水木は戦争で経験した悲惨な現実を語る。
水木「弱い者はいつも食い物にされて馬鹿を見るんだ。だから俺は力が欲しい。誰にも踏みつけられない力を。その為なら、なんだってやってやる。他の事は俺には……」
鬼太郎の父「そうか……」
そして次は鬼太郎の父が、自分の妻との事を、如何に妻が素晴らしく、妻と出会って自分が変わったと、泣きながら幸せそうに語り出した。
鬼太郎の父「今でも思う。彼女と出逢わなければ、わしは今頃どうなっていたか……」
鬼太郎の父「よいか水木よ。おぬしにもいつか必ず自分より大事なものが現われる。その時今まで自分には
見えていなかったものが、また見えるじゃろう」
水木が「そんな日が俺にも来るのだろうか」と呟くと、鬼太郎の父は「来るさ」と即答する。
その言葉を聞いた水木は煙草を鬼太郎の父に渡しながら「奥さん、見つかると良いな」とポツリと呟いた。
水木と鬼太郎の父が墓場で酒盛りをした次の日。
曇天の中、二日酔い水木をネズミと呼ばれたある謎の少年が、沙代からのことづけを伝えに来た。
内容は龍賀家の次男、孝三との面会をする手配が整ったことであった。
そこで、水木は鬼太郎の父と共に、スケッチブックを抱えた孝三と出会う。
そして、そのスケッチブックには鬼太郎の父の妻の顔が描かれていた。
鬼太郎の父は、孝三に詰め寄り居場所を尋ねるも、孝三は「それは僕の夢に出てくる人なんだ」と言う為、鬼太郎の父は更に激昂し「夢などではない!この者は我が妻なのじゃ!」と叫ぶ。
すると「孝三様は嘘は言っていませんよ。その絵の女性は孝三様の記憶にない想い人なのです」と落ち着いた声が、鬼太郎の父の背後から声が上がった。
その男は龍賀一族の三女の夫であり、村長の長田であった。
長田「あの穴倉に囚われたその女性に懸想した孝三様は一族を裏切り、彼女を解放しようとしたのですが、試みは失敗しました。龍賀に仕える裏気道、その術に襲われて」
そうして、龍賀の一族として命は取られなかったものの、心は壊されて記憶を失ったと気味の悪い笑みを浮かべたまま長田は続けた。
鬼太郎の父「陰陽師の一派気道宗、その中でも外法を操り破門されし者達、裏気道。龍賀に拾われておったか。我ら幽霊族を狩ってきた外道共」
長田「貴方があの女と夫婦であったとは驚きましたよ。すっかり狩り尽くしてしまったかと思っていましたからね。嬉しい驚きです」
そして、いつの間にか鬼の面を被った男達に取り囲まれた鬼太郎の父。
鬼太郎の父は人間離れした力を見せつけ、長田以外の陰陽師達を薙ぎ払う。
長田「さすがは幽霊族。それでこそ我らの術も活きるというものです」
そうして長田は赤色の刻印が額に刻まれた頭蓋骨を左手に持ち、右手で印を結ぶ。
長田「怨!」
その頭蓋骨から強力な力を持つ狂骨を召喚した。
そしてその圧倒的な強さの前に、鬼太郎の父は倒されてしまったのだった。
感想-哭倉村•水木と鬼太郎の父の絆-
ここでの見所は、やはり水木と鬼太郎の父の関係性の変化でしょう。
初対面では煙草を渡さなかった水木が鬼太郎の父に手渡したり、水木が克典からのウィスキー🥃を殆ど飲まなかったのに対して、鬼太郎の父からの天狗の日本酒🍶は何度も飲んでいたりと、やや駆け足ながらも、二人の信頼関係が結ばれていく描写がよく表れていました。
更に面白いのが、人間である水木の方が人間を嫌っていて、幽霊族の鬼太郎の父の方が人間に思いやりがあるという点です。
そして、鬼太郎の父は水木に愛の素晴らしさを語ります。
水木と鬼太郎の父は、パッと見るとそこまでの年齢差を感じさせません。
しかし、酒盛りのシーンでは、長い時を生きている鬼太郎の父が、水木に教えを説いているようです。
この物語は水木の内面的な成長が描かれています。
その成長の一旦を担ったのは、この酒盛りのシーンであると感じました。
伏線としては、鶴瓶火と言う妖怪を水木はしっかりと見えています。
もう一つの見所は、鬼太郎の父と長田の戦闘シーンです。
この戦闘シーンの感想は、以前記事にしたので省きます↓
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以前述べていなかった所で、私がおおっ!と思ったシーンがあります。
それは長田が「孝三様は嘘は言っていませんよ」と鬼太郎の父の背後から声をかけたシーンです。
映画館ではキチンと後ろのスピーカーだけから聞こえてきました。
その為、このシーンでは、私自身が後ろから声をかけらている様な気持ちになりました。
以上、ネタバレありの劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の感想でしたー!
ご覧頂き、ありがとうございました。ではでは、また次回も是非お越し下さい!
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