・・・・前回までの続き・・・・
下水処理施設建設に伴う漁業補償・・・・何に対する?
処理水放流による海水の塩分濃度低下・・・だというが・・・・
よく考えればこれ、明らかな間違いなのである
たしかに処理水は放出される
しかし、そもそもその水は、それまでにすでにこの海域に流れ込んでいる水なのである
同じ流域の上流で採取され、上水道から各家庭を通って下水として放流されていたものである(どぶ川)
つまり水量は一滴も増えるわけはなく、ただ汚れを取り除く、つまり当時汚れていた水をきれいにする、それだけのことであった
一部の人はこのことを理解していた
しかし、大部分の人は理解しようとしなかった
あくまで放流水が環境に悪い・・・であった
「補償金」を分捕ることしか頭になかった
その四年前のこと・・・この流海域最大の川が櫛田川である
その最上流部に1991年(平成3年)に完成したのが蓮ダム(はちすダム)である
【蓮ダム - Wikipedia】より一部拝借させていただくと・・・・
【上水道事業としては1992年(平成4年)4月より『南勢志摩水道用水供給事業』として南勢志摩地域(伊勢市・松阪市・鳥羽市・志摩市・多気郡多気町・度会郡玉城町・多気郡明和町・度会郡南伊勢町)への給水が行なわれている。南勢志摩水道は櫛田川中流の津留取水口より取水され、多気町の多気浄水場から給水されている。多気浄水場からの送水管は水資源が豊富な三重県中勢地域から、慢性的な水不足に悩む志摩半島地域への給水が目的であり、玉城町昼田から宮川を渡り伊勢市佐八町より宮川を遡り、サニーロード沿いに山を越え南伊勢町船越から東方の志摩市浜島町で神路ダムの給水を補助し、伊勢市から東方の鳥羽市の水源となり、神島などの離島の水源にもなっている。】
この説明にもある通り、このダムの完成により、松阪から南下し多気、渡会に給水し、宮川またいで伊勢を超えて遥か志摩、鳥羽は神島にまで送られているのである
つまりこの時は櫛田川の水は減ることになった
もちろんこの時も莫大な補償金が支払われた
漁業者の言い分は「水が減るから、工事で水が濁るから」であった
海まで届くころには濁りなんかなくなっているのであるが・・・・
つまり、水が減っても、増えても、、汚れても、きれいになっても「補償しろ」、、なのである
この言い分が矛盾していることを理解しない
何より実害があったためしはないのである
以上、このシリーズの入り口で申し上げた「間違った考えによる発言」の見本として紹介した
論理に矛盾があり、破綻しているからである
漁業権者はやくざよりたちが悪い
その中にいた一人として証言する
彼らに自浄能力はない
取ったもん勝ち、強いもの勝ちの世界なのだ
仮に私がこの国のかじ取りを預かる立場に立ったなら、まず初めにここにメスを入れる
川や海に個人や漁協などの権利を認めない、あってはならない
すべての権限や管理は国家が持つこととする
そうでなくて国が預かれるものか、守れるものかい
また、その方が水産資源の保護になって漁民の収益も増えるのだ
取ったもん勝ちの世界であれば、ブレーキをかけるものがいなければならないのである
つかれた、今日はここまでにしよう
しばし汚泥の中にいた
美しい歌声で洗い流そう
トムジョーンズ
F・シナトラ
カラオケは・・・