中南勢音頭通信   長嶋茂雄 6  併殺打席率 | 私が言っては遺憾会(中南勢音頭通信)

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英雄たちのこと細かい成績記録をあぶりだすことが当ブログの趣旨にそうものとは考えてはいない。しかしどうしても気になる数字があった。この数字は調べても出てこなかったので自分で算出してみた。いちどは表にしてみたものの、ブログというやつ、そう簡単には受け付けてくれないのである。画像扱いになってしまうのだ。面倒なので、罫線を省いた形にすることにした。それが次の表。

 

 安打数の多い順に10人ピックアップ   但、現役選手は除く


 


     安打数*①打席数 *打率*②併殺打数*併殺打席率

                      ②÷①×100 

張本勲  3085 11122 .319 145 1.30 

野村克也 2901 11970 .277 387 3.158 

王貞治  2786 11186 .301 159 1.34 

門田博光 2566 10304 .289 164 1.59 

衣笠祥雄 2543 10634 .270 267 2.51 

福本豊  2543 10130 .291 065 0.64 

金本智憲 2539 10431 .285 096 0.92 

立浪和義 2480 10033 .285 174 1.73 

長嶋茂雄 2471 09201 .305 257 2.79 

土井正博 2452 09835 .282 235 2.38 


 



 


私が見たかったのは右端の数字、併殺打席率。単位はパーセント、100回打席に立った時の併殺打の数である。この数字から何が見えてくるのか。

その前に併殺打とは何か。それを私は、「打席に立つことを許された者にとっての最も不名誉な結果」と考えている。自分が死ぬ(アウト)だけでなく、他人も巻添えにしてしまう、いわば、元も子もなくしてしまうのだから。逆に言えば、この数値(併殺打席率)が少ないほど優秀なバッターである、ともいえるのだ。

この値が1%以下なのは福本、金本の二人だけ。ただ、数字だけ見ていてもいけない。福本のこの圧倒的な数字には大事な要因が見えている。

まずは足の速さ。彼は歴代の日本球界を代表する俊足である。たとえ一塁ランナーが二塁で刺されても自分は生きるだけの足があった、ということだ。そして左打者であること、右打ちに比べて一塁に近いだけは有利。さらには打席順、彼は一番バッターであった。少なくとも、第一打席にランナーがいることはなかった。

金本はどうだ。鉄人のイメージはある、が、俊足のそれはなかった、私には。彼はクリーンアップを打つ人であり、一番バッターではなかった。左打ち。いずれにせよ偉大な選手であった。

張本と王の数字が似ているのも面白い。いずれも立派な数字であるが、二人は対照的。片や安打製造機、一方は世界のホームラン王。しかし、二人とも断じて足は速くない。むしろ鈍足。もちろん、一番バッターではない。要はセンスの問題か。

門田、立浪も打席数が一万を超え、40過ぎまでプレ―をしたことを考えると、これも立派な数字といえる。

それらに比して右バッターは数値が悪い。