ともかく聞いていただきたい。最初に短いまくらがあるが、これはそれとは別にテープの整理をしていて見つけたもの。忘れていた。稲葉さんだと聞いた気もするのであるが。断定はできない。続いて問題の人。明らかに吉田さんではない、と思う。「玉菊灯篭」である。お気づきになるであろう。出口氏の唄いと全く同じであることを。
そのあと山口さん【山口重雄(1909~1985 明和町)】。同じ町内の西山三春(1915~1985 明和町坂本)氏とともに新作ものを得意とした。女優沢村貞子の半生を読み上げたもの。こういう芸もあったのである。湯田でのものとの口上もある。最後に出口氏の手打ちであろうものが少々。
同じテープのもう片面、吉田氏の十八番「吉田御殿」から手打ち。そのあと出口氏の十八番「貞女の鏡」。いずれの方々もやはりお若い。特に出口氏。もてたわけだ。
(注)この記事作成時には気が付かなったが、やはりこれは稲葉さんとしてよい。録音時のテープ速度が遅く高速で再生され、聴く人にわからなかったと考えられる。残りの人もみな声が高い。
2019/02/22記す