中南勢音頭通信  南勢地区 4-1 稲葉孝佑 | 私が言っては遺憾会(中南勢音頭通信)

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ちょっと、間をあけてしまった。理由がある。一つは、昨年暮れに解禁されたハマグリ漁が今月いっぱいで終わる。役も付いているので何かと忙しかった。
 

 

もう一つが、最近、新しいテープが手に入った。四人の演者のうち、三人までは判明している。一人だけ誰かわからない。探し求めた稲葉孝佑氏ではなかろうかと期待した。その確認にあちこち走り回っていたのであるが、いまひとつ確定できないでいる。稲葉氏の家族の方に聞いていただいたが、本人とは言い切れない、とのことであった。何より私が聞いたことがないのがつらい。とにかく、喉から手が出るほど欲しい人なのであるが。
 

 

稲葉孝佑という人を知る誰もが、この人を語るとき、憧憬と尊敬、賛否の言葉、表情に満ちていたことを証言しておく。
 

 

今年に入って、南勢地区の音頭・踊り文化を紹介してきたが、それらの全てはこの人の手腕、影響下にあるといっても過言ではない、という言葉を聞いたことがある。全盛期の山川、出口両氏ですら、この人に及ぶものではない、と言い切る人もいたぐらいである。
 

 

出口氏に引っ張っていただくようになって聞いたことがある。「あなたの音頭の手本は誰でしたか?」。ちょっと考えて、「稲葉さん、やな」。この時うつむき加減であったのが印象的であったのであるが。これは発すべき質問ではなかったのかもしれない。