中南勢音頭通信    乙 卓 二人きり | 私が言っては遺憾会(中南勢音頭通信)

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中南勢地域における音頭・踊りの紹介をベースに
自由以上に思い切った発言を発信していくつもりのブログ

笠原氏のお宅で収録させていただいたもの。この人、読み書きは不得意であった。つまり、この人の芸はすべて、耳で聞いての記録であった。よほどの記憶力である。
 

 

まずは私の甚句。南勢地区に進出したての頃のもの。いかにも危なっかしい。
 

 

あとは親方の独壇場。「昔はここらも踊ったから」、と、甚句を。鮮やかなものである。
 

 

都都逸、安来節、私もちょいとからんでみた。
 

 

あと、「数え歌」も。その中の「花子さん」。私の記憶に間違いがなければ、これは山川さんの持ちネタだったと記憶する。「真ん中尽くし」「夫婦岩」もかわさきの小付けである。
 

 

最後は、「水を得た魚」のようなしょんがい音頭。どこでのものかはわからない。が、力と勢いのある素晴らしい出来である。今こうやって改めて聞いてみると、本当に素晴らしい音頭取りであったと思う。「(しょんがいを)踊らせることに特化した音頭」として、田中芳松氏とともに東西の両横綱であった。
 

 

(注) 

音頭には、「聴く・聴かせる音頭」と「踊る・踊らせる音頭」があるとされる。これには二面性があって、それぞれの長所と同時に、「聴く音頭」には、間取りに少々難があり、踊りづらかったり、「踊る音頭」の場合は、聞くには少々物足りぬ要素あり、とされることがあった。

 


  それにしても、いささか、物騒なタイトルではある。