笠原氏とのコンビは、私にとってさらに新しい世界を見せてくれる
ことになる。明和町、多気町、玉城町そして伊勢市である。
そこは決して笠原氏が地盤としていたわけではないのであるが、
遊びに行こう、のぞいて来ようと誘ってくれたのである。
そこに君臨していた人がいた。
出口寿雄(1933~2003 玉城町)。圧倒的な人気であった。しばらくは、この人を特集する。
なお、特に、多気、玉城では、「しょんがい」ではなく「しょんが」と呼ばれることが多く、これには「初賀」という字があてられることがある。ここではそれを尊重することとする。
まずは前菜として、少々、寸足らずながらいただいてほしい。あいさつ、枕と「小雪しぐれ」。
尚、「小雪しぐれ」は、1983年、蓑村(明和町)でのもの。「これぞ出口」という出来である