新年、あけましておめでとうございます。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます
さて、新年、ことはじめといたしまして、本ブログに造詣の深い方々にお集まりいただき、新春座談会と銘打ちましての一席とさせていただきたいと思います。司会はブログ主である私(以下B.)が勤めさせていただきます。
さて、今回のテーマは、少々下世話とは存じまするが、歴代の音頭取りで最もうまかったであろう人を、三人選ぶとすれば、果たしてだれであろうか、歴代音頭師のベスト3を選んでもらおうという趣向でお願いしたいと思います。それは、あくまで、唄い、演じの力のみでの評価とし、貢献度や作品などの評価は考えないものとします。ではどうぞ。
Ⅾ. 「しょんがい」の山川、「かわさき」の田中が外れる
ことはないじゃろう
一同. 異議なし
B. では、もう一人というと
O.K. 私はやはり稲葉さん【稲葉孝佑(嘉四郎)(1901~1968 多気町)】を推したい。貢献度は除外とはいっても、あれほどの芸域を持った人はいなかった。聴いたことのないような音頭を取られたことがあって、「いったい、いまのは何ですか。」と聞いたら、「浄瑠璃なんさ。」と答えられた。後に続いた人たちへの影響力の大きさも、山川以上のものがある。
D. 声は決して良くなかったが。
H. しゃんがら声ではあったが、一晩中でも枯れることは
なかった。・ ・ となると、・ ・ ・ 出口か。
T. 声の良さではオイズのとしやん【中川諒夫(トシヲ
1914~1949 明和町)】これが最高。
K.K. わしは伊藤【伊藤安太郎(1910~1946 松名瀬町)】
を推す。上手かった。
D. この二人は早く逝ってしまった。結核は、
まだ死の病だった。実働期間が短い。
T. 吉田さん【吉田留蔵(1912~1993 明和町)】の
味わいも捨てがたい。・ ・ が、 ・ 出口かな。
B. しかしながら、やはり、踊るためのものであるからには、踊り手さんの意見を聞こうではありませんか。いかがでしょう。
踊り娘一同. わたしら!ゼッターイ!出口さーん!
こういうことであろうかと思われる。 出口寿雄(1933~2003 玉城町)
この人を紹介しなければいけない。