季節は移り変って秋になりました。
福島県内をドライブしていると、果物などの即売所がたくさんあるのです。
中には試食できる所もあって、ちょっと訳ありのが驚くほど安価で購入できるのです。
桃もぶどうも梨ももったいないくらい贅沢に季節がかぶっちゃうのが秋ですねぇ。
やってきたのは浪江町にある「道の駅なみえ」です。
5年前にはなかったなぁ。
どうりで、4年半前に福島県で34番目にできた新しい道の駅だそうです。
この日から10日経って、今日は54-59になっていました。
日本中に元気をくれる大谷翔平さん、ありがとう!
裏には子供の遊び場もあって、すごくいい所でしたが、今回は道の駅にはお泊まりしないのです。
5年前のGWの頃、くるま旅の途中、浪江町の赤間シェルターでわんちゃん達のお世話のお手伝いをさせていただいたことがありました。
なので今回もボランティアを希望していたのです。
前回はトイレのある浪江町内の公園で車中泊しながら赤間さん宅に通っていたのですが、今回は大型犬だけが保護されている第2犬舎にある赤間さんのご両親のお宅だった家にお泊まりできることになりました。
震災以来水が出なくなり放置されていた家ですが、今は修理してトイレもキッチンも、お風呂まで使えるというのです。
くるま旅を続けていると、トイレがすぐそばにあって、大きな冷蔵庫もあるキッチンで自由に調理できて、テレビも見れて、バスタブに暖かいお湯を注げる、そんな当たり前の普通がまるで夢のような生活なのです。(笑)
5年前はスーパーすらなかった浪江町でしたが、AEONができていました。
だけど未だに住民のほとんどは原発関係の作業員ですので朝は6時から開いていますが、お弁当や出来合いのおかず系はたくさんあるものの、生鮮食品はイマイチの品揃えで割高でした。
なので私達は車で20分くらいの南相馬市のスーパーに通って食料を調達していました。
ついつい買ってしまった、「ただいま」ワンカップ!
補助金が出るので浪江町への移住者は増えているようですが、元々町民で震災後に避難先から戻っていらっしゃった方はとても少ないと聞きました。
数日前に南相馬市で、マジ⁉️びっくりするくらいお得だったウニを見つけました。
本場北海道でもあまりに高価すぎて食べられなかった贅沢シーフードをここ福島県で堪能することができてめっちゃハッピーでした。😋
さて、ここからは赤間シェルターでのボランティア活動のお話です。
今回は10日間、全部で5頭の大型犬をお世話させてもらいました。
驚いたことに5年前にもいたわんちゃん達ばっかりなのです。
5年も経っているので亡くなった子や里親が見つかり譲渡されたわんちゃん達もいて、空き部屋が目立ちましたが、皆さん自分のお部屋を間違えることはありません。
秋田犬の小町ちゃん。
もう15歳なのにとても元気です。
だけど、お散歩中に何度も止まって動かなくなるんです。
抱っこはムリなサイズなのでどうか歩いて下さい!お願いしますよ〜
ハスキーのロス君。
以前は力が強すぎて「か弱い」私は引っ張られまくりだったけど、いつの間にか10歳くらいになって、とっても穏やかなお利口さんになってました。
レオ君、震災直後に保護されて、犬性のほとんどをこの場所で過ごしているんだよね。
16歳だけどまだまだ元気なのです。
プロットハウンドのコニーちゃんです。
町の中心部には新しいお家もたくさん建っていますが、シェルター付近は市街地のハズレなので、周りは家の土台だけが残っている更地が多いのです。
彼岸花が雑草のようにだけどキレイに咲いていました。
白くて小さな雑草の花に見えますが、
近づいて見ると、雑草に埋もれていますが、そばの花です。
きっと震災前にはキチンと収穫されていたそばの畑だったんでしょう。
周りに家は全然ないのに、ずっと使用されていないゴミステーションが目立ちます。
放射線量計も未だにあります。
前は商店だったんですよね。
サッシも割られて、中は荒れ放題でした。
復興!復興!と叫ばれているけれど現実は悲しいです。
さて、9時になると、ドッグランのわんちゃん入れ替えです。
お食事は1日1回で、お昼頃です。
みんなわかっているので、この時間になると、早くご飯ください!の大合唱が始まります。
そして午後3時から4時頃になると夕方のお散歩をして、一日が終了するのです。
犬達はみんな人間大好きで、さわってさわって攻撃が激しいのです。
なるべくえこひいき無しでみんなにたくさんなでなでしてあげたいんだけど、ごめんね😭今日で最後なんです。💦って一応みんなに説明はしたんですが...
なんだよ〜、くるま旅の間も犬とふれあいたいし、いつか大型犬を飼ってみたいとも思っていたから一石二鳥みたいな?
そうだよね、ちょっと都合良すぎるんじゃないかい?
と、なんだか後ろめたい気分もあるのです。
だけど赤間さん宅には他にも小型犬数匹と、猫ちゃんが60匹も居てなかなか手が回らないだろうし、こんな私達でもとても感謝していただけた事が嬉しかったです。
この子達はもう若くないし、初心者には難しい大型犬だから多分このシェルターが終の住処になるのでしょうね。
わんちゃん達とお別れした日の夕方、いわき市の「道の駅よつくら」にて美しい夕日を見ていると、寂しくなりました。
またいつか会えるかな。