インターステラ | 銀輪流転

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インターステラ は、ここ数年で観たSF映画では、1番です。
最近の映画では少なくなったハードSFです。
メッセージも良かったですが、SFテイストはインターステラのほうが遥かに。

ストリー的には、最後の主人公の帰還はないほうが良かったかなあです。
あの場面で、SFからファンタジーになっちゃったなあ、、、、でした。

ブラックホールに入って、無傷で生還できるのって、、、ご都合主義的です。
ファンタジーなら、別世界への往還が前提なので、
「野暮なこと言うなよ」ですが。

SFは、架空世界ですがその中での論理の一貫性が必要かと。
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さて、ここからは、かなり偏った見方になるかもしれませんが。
上手く説明できるかどうか難しいのですが、、。

ブラックホールに突入した主人公が、何とか人類にメッセージを伝えようとする場面。
あのシーンがとても切ない気持ちになりました。

現実の世界と隔てられた世界にいる私。
その世界は、4次元(3次元+時間)の世界。
時空を超えて、地球に残した家族に何とかアクセスできますが、相手は認識できない。

時間を超えた世界ということは、
その世界は、こちらの時間軸で0.001秒でも(もっと短い時間でも)いいわけです。
その刹那に1億年前にも、1憶年先にもアクセスできる訳ですから。
(重力の重い星での1分が、地球時間の1カ月であったりします。)


全ての時間、全ての場所に偏在しうる存在。神の視座がそこにあります。
その場所(時間の経過の外にある)では、
          こちらの世界の永劫は、あちらの一瞬の時間と等しく、
          あちらの世界の永劫も、こちらの世界の刹那でもあるのです。

主人公は、永遠の牢獄に捉えられたのか。
それは、永劫でもあり刹那でもあります。

そんなことが、今、この映画が私に投げかけていることでした。
なので、あのラストはないでしょうです。

映画を観た直後の感想は、2015/01/10 の記事を。