非公然トレイル | 銀輪流転

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MTBにネガテブなことばかり、書いてると疲れてきました。(笑い
 
 私も、ここに書いているようなことを、何時如何なる場所においても考えているわけではありません。ヤジロベエなんです。片方にトレイルライドのとっても素敵な快楽がありますので、もう片方に錘をつけてないと、バランスを崩してしまいますから。

 本論に戻って、トレイルには、公然と走れるトレイル=公然トレイル(Public Trail)とそうじゃない非公然トレイル(Unauthorized Trail)があることを述べました。
 非公然トレイルは、地権者の了解がなければ本来は走る権利がないこと、但し、山野にあるため特段の禁止が無い限りは一応走っても大丈夫な度合いが高いことを述べ、地権者にMTBダメと言われないように気をつけましょうが前2回の要旨です。

 非公然トレイルにも、その度合いがあって、いわゆるダブルトラックは自転車通行の公然度が高いと思っています。何故なら、車両通行を前提とした道だからです。これらの道では、自転車が規制の対象になることは、先ずないと思慮されます。ここで、規制されそうなのは、ラリーカーやオフロードオートバイになります。ということで、このようなトレイルでは、私は何にも考えてません。

 問題は、いわゆるシングルトラックです。ここでは、自転車の通行には配慮が必要になってきます。そして、自転車が規制の対象になると思います。
 で、MTBが禁止になりそうな要因を考察します。

(1)人身事故
 これを、やっちゃうとかなり”MTBダメ”になる確率は高いでしょうね。基本的に登山者・ハイカーとの事故ということになりますが。この場合、歩道上の事故ですから自転車により多くの注意義務が課せられるので自転車側の過失をより厳しく問われます。
 また、地権者にしてみれば、自分の地所でそのような事があれば、それなりの措置を講じることになります。公的色彩の強い機関の管理する場所ほど、「MTB禁止」の立札が立つ確率が高いでしょう。

(2)地元の方や登山者とのトラブル
 自転車に乗る人からは、異論があるかもしれませんが、社会的多数の認識としては、トレイルは歩くべき場所です。歩道の自転車通行よりかは、認知度は低いです。歩道橋を自転車で走るのと大差ないかもしれません。(それは、言い過ぎか。)
 先ず、登山道で自転車に遭遇すること自体が、「トンデモナイ」と認識される方も少なくないと思います。その場合、やはり自転車は当然に通行できる権利があるよの態度を取ると、いい結果には結びつかないでしょう。
 私の経験から、こちらが挨拶をした場合、俄かハイカーは、概ね好意的です。コアな山歩きをしていると思われる方からは、厳しい態度が返ってくることがあります。想像の域を出ませんが、自分たちのグループが苦労して、登山道を整備して、それをMTBが荒らすのは気持ちが良いもではないでしょう。また、(4)でのべるような感情をお持ちの方だったら、、、。
 また、地元の方にしても、身も知らぬ者が、庭先でMTBを走らせるのを快く思わない方がいても仕方がないことだと思います。
 私は、走らせてもらっているということを心の中に留めて、丁寧な対応をすることを心がけています。

(3)トレイルを荒らすこと
 これは、もう仕方のない部分があります。自転車の性質上、走行の跡が連続的になってしまいます。また、設地面積が小さいですから、路面に対する負荷も大きくなります。そうなると、当然、走行後が水の通り道になってしまって、トレイルが荒廃する原因になります。
 自転車1台が通過する方が、登山者10人分(この辺、適当、数量的な根拠ないです。)のダメージを与えます。オートバイは、もっと酷いことになってしまいます。トライアルバイク(エンジン付き)が入って、酷いことになった所もあります。この場合、オートバイも自転車も地権者には一緒と認識される確率が高いです。
 トレイルのダメージは、ゆっくり走るから大丈夫という訳でもありません。問題は、ブレーキです。下りで、後輪ロックさせたまま長い距離を走るのと、強いブレーキを断続的に掛けるのとでは、前者のほうがダメージ大きいでしょう。
 また、スピードが乗って走ると、バームやバンクが使えるようになるので、その場合は、傾斜方向に真直ぐな走行跡じゃなくなりますので、道の真ん中を道なりに走るよりは川になりにくいです。
 しかし、いずれにしてもトレイルにダメージを与えることに違いはありません。

(4)畏れ
 上のことは、ほぼMTB界では定説です。(昔、定説です が流行った時代があったなあ、、。笑い)
 ここからは、私の感覚的なものかもしれません。今でも、生きているトレイルには宗教的色彩を感じさせる道があります。古いお地蔵さんなんかがあって、明らかにそれとわかる道もありますが。それとは、別の道でも、そのような感覚を感じる景色の道があります。
 本来、山は神域とされたものがあります。そこでは、人は慎むものです。そのような場所では、自転車ってやっぱりマズイかもしれません。文明度の高いものは、どうでしょうか?
 私は、そんなことを感じながらも、走らせてもらっている場所があります。その時は、何か見えないものに、お邪魔しますと謝るようにしています。(でも、走りだすと暴走したりしますが、、。お馬鹿さんです。)
 これは、(3)とも関係しますが、地元の方がそのような感情を持っている場所に自転車の乗り入れを禁止する、そこまでに至らないまでもMTBの立ち入りに対して良い感情を持たないのは仕方ないことだと思います。
 また、登山者の中には、山の持つこの畏れの感情を体感するために、山を訪れる方がいます。この感情は理解できるし、その感情に浸っている時に、自転車はコンニチハでは、、、。申し訳ないかなあとは思います。「コンニチハ。お邪魔してすみません。」と挨拶することにしています。

 という具合で、MTBをトレイルに持ち込むことの問題について述べました。
 
要約すると、自転車に乗らない方(地元の方、登山者等)との関係性の問題、自転車がトレイルにダメージを与えるということです。

 で、もう一つの、自転車の社会的地位が何故低いのか?海外では、認知されているのに?
に疑問については、MTBに限ったことではないし、トレイルを巡る問題ではないので触れません。
 ただ、05年度のMTBマガジンに、カナダでトレイルライドが非公然から公然となった経緯について記事がありますので、ご興味の方は読んでみてください。

 で、次回は、トレイルで経験した「こんなこと」「あんなこと」を書こうかなあです。これは、MTBの書庫にします。