トレイルは誰のもの | 銀輪流転

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マウンテンバイカーにとって、走る場所をどうするかは、大きな問題かと思います。
 
 私が走っているトレイルは、ほとんどが非合法です。いわゆるアンダーグラウンドです。多分、ほとんどのマウンテンバイカーと状況は変わらないと思いますが。

 非合法じゃないトレイルって何処? 有名どころでは、富士見とか高峰山とかの所謂パブリックコースです。
 私の居所からも、30分、1時間、1時間半の30分刻みで、パブリックコースがありますので、恵まれた環境にあるのかもしれません。但し、これらのコースは基本的にXCなので、D系バイクの乗りの私には、ちょっとですが。贅沢言うなって。一つは、かのアテネオリンピック選考会会場のあのコースですから。また、トレイルを考える上でも一つのモデルケースになりますね。

 で、走っているのは、いわゆる林道、里道、登山道です。
 これらは、基本的に本来は、自転車が通行することは、想定されてない道ですね。

 林道は、林業にたずさわる方が、費用(もちろん行政の補助金もありますが)を掛けて、林業の作業をするために作った道です。当然、私道です。道路法上の道路は、一部を除いては、ありませんから、公道ではありません。ということは、管理者がダメって言えばダメですね。
 
 いわゆる里道ですが、これには、本来の意味での里道(公図に記載のあるもの、通称・赤道)は、一応公道になります。しかし、基本的に人が歩くための道ですから、車両(自転車も軽車両で、立派な車道です。)本当は走っちゃダメなんです。それよりも、里道は、地元の人が農作業等のための生活と共に長年の年月を掛けて管理されて形成されたものです。余所から、遊びごとで訪れる私は、余計者です。
 また、田畑の畦道や水路の管理道で、公図に赤道や県・市町村の所有権が設定されてない道は、私道になります。
 また、国・県・市町村の管理の道でも、河川管理道は、道路法上の道路でない場合が多く、その場合は、一般車両の無断通行は原則的に違法です。但し、この場合は、行政としては自動車を想定しているようですけど。ただ、事故等があった場には、道路法上の道路じゃないので、行政側によっぽどの過失がないかぎり管理責任は問えないですね。

 日本の登山道は、多くは地権者の好意のもと、通行を許可されているものです。それは、昔からの山岳信仰のための道だったり、峠越えの生活道と尾根の縦走路が組合わせられて形成されたりしてます。そして、地元の山岳会なんかが、地権者の許可を得て新しく作った道があります。いづれにしても、マウンテンバイカーが、作った道ではない訳です。地権者が「ダメ」て言えば、法的には通行できません。

 そういう訳で、私が走っているトレイルは、非合法になっちゃうのです。但し、抜け道はあるんです。山野の立入り自体は、無断伐採とか無断砕石とかしない限りは、特段の掲示が無い限り不法行為じゃないんですね。だから、「ダメ」って言われない限りは不法じゃないんです。

 じゃ、「ダメって言われない限り、当然にトレイルを通行しても問題ないじゃないか」って、意見もありますが、それには、賛成できません。だって、私は、そのトレイルを作った訳でも、管理をしているわけでもありません。そう、人の労力におんぶに抱っこで、遊ばせてもらっているわけです。やはり、遠慮しながら走らせてもらってますの意識は持っています。
 自分が丹念に世話している庭に、野良猫がやってきて落とし物をして行きます。その野良猫に自分の家の庭先で、えさをやって「猫可愛いね、」なんてやられると、心の狭い私はやはり良い気持ちはしません。そういうことです。

 もちろん、マウンテンバイカーの中には、この辺の問題に自覚的になって、地権者の方とお話しして、トレイルの管理に積極的に係わっている方々、廃道を整備しなおしている方々がいます。
 また、地権者や行政と積極的に協議を重ねて、パブリックコースを作っちゃた方々も居ます。最初に触れた八幡浜のコースがそうです。

 で、私は、結局のところ、他人様の労力で作られ維持されているトレイルに、ただ乗りしている”FREE・RIDER”な訳なんです。はい。(少し、情けない。)
 
 次回は、FreeRiderの私が、トレイルで遊ぶ中で、経験したこの問題に関係する事を書いてみます。

 ☆ かなり、独断入ってますし、話しはしょってますね。それは、違うだろ!があれば、コメしてくださいね。