ブーゲンビル自治州での事業第一フェーズが、10月26日で終える。
8月中以降、12日間日本人専門家が活動して以来、現地スタッフで運営している。予算も消化し、締めの作業のために10月始めに現地入り、25日まで活動した。
まずは現場道路工事の進捗、出来栄えを確認した。
専門家の指導を守り、順調に施工を行ったようだ。
道路横断排水として設置したパイプ。中詰まりしていないか、周りから圧迫されて変形していないか、確認。こんな姿の日本人がめずらしいのか、フィールドコーディネーターに写真を撮られていた。
午前中の雨が小雨になったので、フィールドコーディネーターと現場に行こうと誘う。排水状況を確認しておきたかった。フィールドコーディネーターは意味がわかっていないようだったけど。
うまく機能している様子を確認できた。
パイプ周りの崩れ防止の土のうによる壁も機能している。
フィールドコーディネーターもだんだん意味がわかってきたみたい。こっちの人の感動、喜びの表現の「ちち ちち ちっ」と発しながら、写真を撮っている。
先を読むことを(雨の様子をイメージし水が流れるように対策をする)に慣れない人たちだけど、今回のパイプ設置と降雨時に機能している様子を確認できて、よほどうれしいのだろう。うれしい、と思ってもらえたらこっちの狙いどおり。そのことに、こちらもうれしくなる。
「ちち ちち ちっ」
翌日にさらに礫質土を追加することになった。雨でぬかるむから、運搬するトラックが無理しないよう言い聞かせた(つもりだった)。
夕方になっても帰ってこないので気になって現場行く。電話が通じない。
案の定スタックしていた。こっちはあれだけ言ったのにと、また、この事業終了時で予定通りにすすまないことのイライラが募る。現場にいるフィールドコーディネーターらもスタックしたくてスタックしたわけではない。彼らなりに限られた時間、予算のことを気にはしているよう。
トラック運転手とも話をして、次の日に残りの台数分の砂利を運ぶ手筈をつけてきた。
七転び八起ような胸中で、プロジェクトスタッフとともに進めていく。







