フィリピンの2月は年間を通して一番涼しい時期である。乾季であるが曇りでたまに小雨が降る。川の水位には影響がないので問題ない。
昼間も長袖を来ていて苦にならない。外での重労働には良い時期だ。足を川につけての作業で、冷たさは気持ちいい。日本からやってきた我々はヒルやブヨに噛まれる、というつらい目にもあうのだが、天候も味方につけて作業が進んでいると言える。
エンジニアによると、村の人々も田植えを終えるころで農作業の閑散期であってよかったとのこと。


床付けに向けて掘削。濁り水で底が見えず、手探り状態での作業となっている。

市のエンジニアが、所有する水中ポンプを提供してくれた。浸水してくる水はあるが、ポンプで排水することで、作業性が増した。

四日目、ようやく所定の深さまで掘ることができた。短調な作業で人々も退屈してきたころだろうと思う。明日はいよいよ、遮水壁と基礎のコンクリート打設だ。