母校、洛星中学校・高校での講演をした。昨年末の20年ぶりにあった同窓会で、阿南校長先生より打診を受けた。阿南先生は、高校3年生のときに担任していただいた。とても名誉なことに思うし、今の自分が伝えられるメッセージを生徒さんの心に届くようにしっかり準備したいと思った。
伝えたいと思ったのは以下の点。
1.
世界に目を向けてほしい。
2.
世界の草の根の問題の解決に向けて事業ベースで活動する、生き方もあること。
3.
将来自分の希望する進路をとるための土台作りとして、しっかりと心身ともに鍛えてほしい。
講演前日、たまたまだけど中高時代の恩師と友人数人で集まった。一人の同級生が北海道から京都へ来るということがきっかけだった。医者(開業医、センター長、大学助教)、会社社長など様々な分野で活躍している。母校での講演でどんな話がうけるか、も話題になってあれこれ助言をもらった。男子校だから、ケニアで奥さんと出会ったなれそめなんて披露してもいいんとちゃう、なんて40にもなろうとするおじさんたちが勝手に盛り上がっていた。
午後の45分間。中1から中3、そして高1の700人以上の生徒さんが集まった。眠くなる時間という自分の中高時代の記憶もあるから、どう彼らの注意を引きつけようか、考え続けていた。問いかけて手を挙げてもらうことを計画したり、興味をひくよう食べ物の写真、小説にまつわる写真などを入れた。同級生の意見を踏まえて加えた写真もあった。
意外に、生徒さんの反応は良かったように思う。問いかけにも手を挙げて応じてくれた。写真を見て、「うわっ」という素直な反応も中高生らしかった。興味を引こうと紹介したことがやや盛りだくさんで、自分たちが行っているNPO活動の内容や実態の説明の影がうすくなってしまったかもしれない。この点は、学校の図書館の講演コーナーに設置していただいている道普請人の活動紹介資料で、補足してもらうこととしたい。
同級生で盛り上がったネタは、恩師である先生方にうけていた。大学時代の友人の息子さんがすっかり大きくなって、今年度から中学一年生で同校に入学していて話を聞いていたようだ。友人は、今日の講演について息子さんがこんなことを家で話していたとメールをくれた。
一つ一つの講演の経験を、次に活かしていきたいと思う。
法人設立して5年。母校での講演機会を得るなど世間に認められてきたと手応えを感じるとともに、注目に値する法人運営と活動の展開をさらに続けていきたいと思いを新たにしている。