がんばれ、プロマネ! | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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 リスク管理。プロジェクトマネージャーに求められる役割の一つだろう。事故を未然に防ぐ対策を取ること、事故が起こったときに適切に対処すること。



 プロジェクトを始めて約3年が経とうとしている。これまで工程管理、予算管理に手一杯で進めてきたように思う。なんとか現場活動をこなしつつそれなりの評価も得ようか、という頃合だった。日本でいう工事現場における労災事故が起きてしまった。



 ゼネコン勤務で工事現場の施工管理に従事していたときのことが思い出される。施工環境を注意深く確認し危険の芽を摘み取るよう作業従事者へ指示すること。上司に度々注意を受けた。



 舞台は発展途上国におけるコミュニティ道路。利用する人々が労働力を提供し、現地で調達可能な資材を利用して道路状況を改善するという現場。資金は国際機関より提供され、国際NGO(道普請人)が現地政府機関道路省より委託され資金運用をし、道路省と共同で現場作業を進めている。



 少数部族がコミュニティを形成しその縄張り意識・伝統的な問題解決習慣が、国家意識・国の法律より優先される地域。外国人の常識は通用しないとわかっていても、「真実」が明確にならないことにいらだってしまう。現地人なら解決できるだろうというのも甘い期待。彼らなりの疑惑が疑惑を呼ぶことになる。その疑惑が現地人関係者の精神状態にも影響を与えてしまう。当り前だけど彼らも同じ人間だ。いろんな人がこの機会を利用しようとする思惑も、真実を明るみにすることを遠ざけてしまう。さらに精神的負担が増すことになる。



 この環境でどう折り合いをつけるのか?


 プロジェクトへの影響を最小限にし、プロジェクトマネージャーが表に出て問題対処にリーダーシップを発揮するときだ。クリスマス休暇でどこも休業状態だけど1月にはけりをつけたい。そしてこの経験を今後の活動に活かしていく。


 正念場です。