どこに手を付けるか | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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プロジェクト対象道路の整備計画を確認しました。

東ティモール政府の公共事業省の中に、プロジェクトマネジメント部があってそこに自分たちは派遣されています。現地政府で実施すべきマネジメントですが、人材不足の現状がありほとんど外国人部隊でマネジメント部は構成されています。公共事業省の職員と仕事ができないことが少し物足りない気がします。

プロジェクトを実施しているのはCARE Internationalという国際NGOです。CAREが設計見積した道路整備計画を、プロジェクトマネジメント部として現地で確認作業を行いました。



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図面と現地の様子を照らし合わせている様子


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既設のカルバートが壊れていて、通行の支障になりかけている様子。このような緊急性の高い補修を行うことが計画に盛り込まれていることを確認しました。



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雨季には雨水が集まり河状になる箇所。乾季のうちに、地形や現場の様子から雨季の状況を想定し必要な対策工を確認します。この作業では、地域のことを良く知る現地の住民の意見も参照にします。



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通行車両。人々の足であるトラック。こうした車が年間を通して(雨季でも)通れるようにすることを目指します。

限られた予算で、どう優先順位をつけて最大限の成果を出すか、が問われます。コミュニティ道路整備ではまず、雨季の排水処理を確実に行うこと(路面を流れる量を最小限にする。排水による浸食をおさえる。)が優先されます。さらに路面を礫質の水はけのよいよく締まる土質材料で固めることが求められます。

地元の人の知見も参照にした、理にかなった道路整備計画がされていると判断しました。CAREやそこで雇われているインドネシア人エンジニアの実力はさすがだと思いました。日本の専門家かつ道普請人も負けていられません。