一杯の味噌汁 | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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 年に10カ月程度海外で過ごすようになって、日本食のありがたさを感じる。一杯の味噌汁を飲んだ時にほっとし、つくづく日本人だと思う。長期滞在時に味噌は必需品となっている。

 7月は事務所のあるホテルには日本語が多く聞かれた。青年海外協力隊の隊員さんが7名、ピジン語研修のために約2週間滞在していた。時々ご飯もご一緒させていただき、日本語トークを楽しむことができた。

 毎回のことだが、語学研修の総まとめとしてピジン語で劇を演じている。それが先日ホテル内の中庭で行われた。

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隊員さんらの熱演の様子

ホテルのマネージャー一家や宿泊客が観客である。自分も観客の一人だったが、せっかく同胞が巣立っていくことに何かしたいと考えた。そこでとっておきの味噌で、それぞれに一杯の味噌汁をふるまった。味噌汁に対する思いは共有できたようで、気に入ってもらえたようである。

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演劇後の記念撮影の様子

↑写真の後列右から4番目のひときわ大柄な男性が、マネージャーのデニスである。気を利かせて語学研修修了の認定証を配布した。30歳を過ぎたばかりの若手だが、このパプアニューギニアという土地で現地の人を使いながらホテルを切り盛りするやり手である。日本人が他にいないこの町で、デニスは自分にとっては心を許せる良き友人の一人である。
 
 仕事内容は違えど同じマネジメント、をする立場として、仕事の進め方について話をする。特に人をどう使うか、ということは共通の、そしてよく出る話題だ。

 DVD鑑賞が趣味で彼の宿直する部屋には、ミニシアターが整備されている。この日は隊員さんらの熱演後、「ファーストコンタクト」というドキュメンタリーをそのミニシアターで上演してくれた。1930年ごろの初めて白人と触れた現地の人の様子を記録したものだ。


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プロジェクターでドキュメンタリーを上映している様子

それぞれに歴史がある。国それぞれに未来もあるんだと思う。日本人である自分がここで仕事をすることを通して、パプアニューギニアの将来に少しでもプラスになるような貢献ができれば本望である。仕事を通してつきあう現地の人々が、自分の仕事のやり方を通して何かを得てくれればと思う。日々真剣勝負である。